『アイアンマン2』は2010年に劇場公開された映画で、人気のアメリカン・コミック・レーベル「マーベル・コミック」のヒーローたちが同一の世界観のもとで活躍する映画作品群「マーベル・シネマティック・ユニバース (Marvel Cinematic Universe = MCU)」の記念すべき最初の映画『アイアンマン』の続編となる作品です。
この記事では、アベンジャーズシリーズを楽しむ上では外すことのできない『アイアンマン2』のあらすじや登場人物、見どころを紹介していきます。
映画『アイアンマン2』の作品情報
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出典:amazon
公開日/2010年
監督/ジョン・ファヴロー
脚本/ジャスティン・セロウ
出演/ロバート・ダウニー・Jr、グウィネス・パルトロー、ドン・チードル、スカーレット・ヨハンソン、サム・ロックウェル、サミュエル・L・ジャクソン
『アイアンマン2』は、全米で大ヒットを記録した映画『アイアンマン』の続編となるアメコミ映画です。前作の興行収入約5億8,000万ドルを上回る6億2,170万ドルをたたき出す大ヒット作品となり、「2010年度世界興収ランキング」でも見事トップ10入りを果たしています。
前作に引き続き、ジョン・ファヴローが監督を務めており、本作でも主人公トニー・スタークの運転手・ハッピー役として出演もしています。
『アイアンマン2』は、『アイアンマン』『インクレディブル・ハルク』に続くMCUシリーズ第3弾となる映画で、ヒーロー軍団「アベンジャーズ」結成の足掛かりとなる内容も含まれている重要な一作です。
映画『アイアンマン2』のあらすじ
巨大軍需企業「スターク・インダストリーズ」のCEOであるトニー・スタークは、自分が「アイアンマン」であることを公表。自らが開発したパワードスーツを平和のために活かそうと、アメリカ以外の場所でもヒーロー活動を開始しました。
さらに、トニーは世の中の人々のため、未来のために、世界最先端の技術や研究結果を披露する「スターク・エキスポ」の開催を決定します。これは、かつてトニーの亡き父・ハワードが開催していたもので、トニーにとって特別思い入れのある催しでした。
しかし、アメリカ政府は、トニーが発明したパワードスーツやその開発に関わる技術を軍に提供するように要求してきます。世界平和のためにパワードスーツを活かそうと考えるトニーとは違い、政府はパワードスーツを兵器として見ていたのです。
そして、政府との関係に苦悩するトニーの前に、新たなヴィラン(悪役) 「ウィップラッシュ」が立ちはだかります。電流が流れる強力な鞭を持つ「ウィップラッシュ」は、執拗にトニーの命を狙います。彼は過去のある出来事をきっかけに、トニーのことを深く憎んでいたのです。
アメリカ政府との関係、新たなヴィランの出現と、さまざまな問題に頭を悩ませるトニーで……。実は彼には、もうひとつ深い悩みの種がありました。胸に埋め込んだパワードスーツの動力源「アーク・リアクター」から出ている毒素が、トニーの体をじわじわとむしばんでいたのです……。
映画『アイアンマン2』の主な登場人物
『アイアンマン2』の主な登場人物を紹介します。
アイアンマン / トニー・スターク
トニーは、自身が開発したパワードスーツを着用し「アイアンマン」として戦うヒーローであり、巨大軍需企業「スターク・インダストリーズ」のCEO。莫大な富を持つ天才発明家でもあります。ジャンクフード好きで、子どもっぽい一面も。
トニー・スターク役のロバート・ダウニーJrは、人気ドラマ『アリー my Love』で主人公の恋人・ラリー役を演じていたことで知られています。コメディからシリアスまでさまざまな作品に出演しており、日本でも人気の高い俳優のひとりです。
ペッパー・ポッツ
前作では、秘書として働きながら公私にわたりトニーをサポートしていたペッパー。本作では、トニーから直接「スターク・インダストリーズ」のCEOに任命されることになります。
ペッパー役のグウィネス・パルトローは、映画『恋におちたシェイクスピア』や『セブン』など数多くの作品に出演している女優です。ライフスタイルブランド「goop」の創設者としても知られています。
ウォーマシン / ローディ
アメリカ空軍大佐であるローディは、「アイアンマン(トニー)」にとって心から信頼できる仲間であり、親友のひとりです。
前作『アイアンマン』ではテレンス・ハワードがローディ役を演じていましたが、本作からドン・チードルにキャストが変更されました。『アイアンマン2』以降の作品『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』をはじめとする「アベンジャーズ」シリーズでも、ドン・チードルがローディ役を演じています。
映画『アイアンマン2』の見どころ
続いては、『アイアンマン2』を鑑賞する上で特に注目したいポイント、重要なシーンを紹介します。
前作『アイアンマン』からパワーアップしたアクションシーン
パワードスーツの進化とともに、アクションシーンもさらにパワーアップしています。「アイアンマン」と一緒に飛んでいるような爽快感が楽しめるとともに、すぐ近くで戦いを見ているような臨場感も味わうことができます。
また、「ウィップラッシュ」との戦いや、「ウォーマシン」となったローディと「アイアンマン」の共闘、ド派手な空中戦など、ハラハラドキドキのアクションシーンは目が離せません!
命の危機を前に揺れるトニー
トニーが胸に埋め込んだ「アーク・リアクター」から体に毒となる成分が出ていることが明らかになります。そして、時間の経過とともにトニーの体が徐々にその毒にむしばまれていくのです。
そんな命の危機を前に揺れ動く、トニーの心情が繊細に描かれた本作は、ヒーローでありながらも脆く弱い部分があるという、彼の人間らしい一面を垣間見ることができます。
また、不安を抱えるトニーとそれに寄り添うペッパーとの関係も見逃せないポイントです。本作では、トニーの命の危機という最大のピンチを前にまた一歩、2人の愛と絆が深まっていきます。
謎の女「ブラック・ウィドウ」とヴィラン(悪役)「ウィップラッシュ」の登場
本作ではスカーレット・ヨハンソン演じる「ブラック・ウィドウ」が新たに登場します。
「ブラック・ウィドウ」は頭脳明晰・容姿端麗な上、セクシーでクールな敏腕スパイ。優れた身体能力を存分に生かした華麗なアクションシーンは、必見です。
また、ミッキー・ローク演じる「ウィップラッシュ」は、本作に登場するヴィラン(悪役)。その名の通り電流の流れる「ウィップ(鞭)」を操り、「アイアンマン」の命を狙います。
アメコミヒーローの魅力が詰まった『アイアンマン2』
『アイアンマン2』は、平和を願う優しくて強いヒーローでありながら、「アーク・リアクター」による死の恐怖におびえ、精神的に苦悩するトニーの人間らしい一面も描く作品になっています。
また、前作の『アイアンマン』からさらに進展したトニーとペッパーとの関係や、「ウォーマシン」の誕生に加え、「アベンジャーズ」結成前の「ブラック・ウィドウ」の登場など、見どころが盛りだくさんです。
『アイアンマン』に続き、『アイアンマン2』もアベンジャーズシリーズを楽しむためには見逃せない作品となっています。まだ鑑賞したことがないという方は、ぜひ一度ご覧になってみてください。
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