宝くじを購入するにあたって縁起を担ぎたいという人は多くいます。六曜のなかでも縁起が悪いとされる「赤口」は避けたいと考える人もいるのではないでしょうか。
本記事では赤口の意味や縁起のいい時間帯などを踏まえて、赤口が宝くじを買う日に適しているのかを解説します。宝くじの購入におすすめしたい日と赤口以外の縁起が悪いといわれる日も、あわせて紹介するので、ぜひ確認してみてください。
そもそも赤口って?
赤口は六曜のうちの一つ。カレンダーの日付欄に記載されていることが多いので、見たことがある人も多いでしょう。「しゃっこう」のほかに「しゃっく」と読まれることもあります。「せきぐち」「じゃっこう」などの読み方もありますが、「しゃっこう」または「しゃっく」のほうが一般的です。
赤口は六曜の一種
赤口を含む六曜とは吉凶を表す占いのこと。365日すべてに六曜が定められており、その日の縁起の良し悪しを判断する際に六曜が用いられます。現在では慶事や弔事など、大事な物事の日取りを決めるときに六曜を考慮する人が多いです。
六曜は中国が起源
もともと六曜は中国の占いに由来する考えで、日本に伝わったのは鎌倉時代から室町時代のころといわれています。六曜が全国へと知れ渡ったのは江戸時代ですが、明治時代に入ると六曜自体が政府によって禁止されることに。六曜が現在のようなかたちで用いられるようになったのは、第二次世界大戦の後とされています。
縁起が悪い日として知られる
六曜の中で赤口は、もっとも縁起が悪いとされる「仏滅」に次ぐ凶日といわれています。 これは「赤口神が使役する鬼神によって人々が惑わされる日」という陰陽道の考えに由来するものです。特に慶事の日取りとしては、仏滅以上に縁起が悪いとされるケースも。赤口は結婚式などの日程には避けられることが多い日です。
また、赤口は漢字に含まれる「赤」が同色の火と血を想像させることから、火事と刃物にまつわる出来事に注意すべきとされてきました。
お昼の時間帯のみ吉
赤口は一日のほとんどの時間帯が凶とされていますが、午前11時から午後1時のあいだは吉の時間帯になります。これは鬼神がお昼前後の時間帯である午の刻にだけ休憩する、という考えによるものです。2時間程度で完了する予定であれば、赤口に計画しても差し支えないでしょう。
赤口以外の六曜と意味
六曜はその名の通り6つの要素で構成されているものです。カレンダーでは基本的に先勝、友引、先負、仏滅、大安そして赤口の順で繰り返されます。
六曜を縁起のいい順に並べると、大安、友引、先勝、先負、赤口で最後が仏滅。ただし、行事の内容によって一部変わることもあります。
大安
「大いに安し」の意味を持ち、午前も午後も一日中ずっと縁起がいい日と言われる大安(たいあん)。特におめでたい行事に適した日とされています。
友引
友引(ともびき)の意味は「友を引く」。葬儀や法事を友引に行うと、亡くなった人が友人を連れて行くと考えられ、以前から弔事は避けられてきました。一方、おめでたい行事では反対に「友を引く」の意味が肯定的に捉えられており、お祝いごとの予定を組む人も多くいます。友引は朝と夕方が吉の時間帯で、凶の時間帯はお昼どきです。
先勝
先勝(せんしょう)には「先に行動することで勝利する」との意味があります。急いで行うことが吉とされるため午前中は縁起がよく、午後の時間帯は縁起が悪いとされます。
先負
先負(せんぷ)の意味は「先に行動すると敗北する」で、先勝とは正反対。縁起のいい時間帯も先勝の逆となり、午前中が凶で午後の時間帯が吉です。予定を組んでもいいですが、控えめにすることがよしとされています。
仏滅
「仏も滅する日」を意味する仏滅(ぶつめつ)は、六曜においてもっとも縁起が悪いとされる日。1日を通して吉の時間帯は存在せず、24時間すべてが凶に該当します。お祝いごとなどには避ける人が多いです。
宝くじを買うのにおすすめな縁起のいい日
高額当選を狙って、宝くじの購入日は縁起のいい日にしたいという人も多いでしょう。では縁起を気にする場合、どの日が宝くじを買う日にふさわしいのでしょうか。
六曜なら大安
六曜を参考に宝くじを買う日を選ぶのであれば、やはり大安にするのがいいでしょう。凶の時間帯がなく一日中縁起がいいので、時間を調整せず吉の時間帯に購入できます。
友引・先勝・先負も
六曜においては友引と先勝、先負の3つも比較的縁起がいい日です。ただし注意すべきは宝くじを購入する時間帯。友引はお昼以外、先勝は午前中、先負は午後が吉にあたるので、縁起がいい時間帯を狙って買うといいでしょう。
一粒万倍日
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)とは「一粒のもみが、万倍も実りのある稲穂に育った」ことを指すもの。さまざまなことに縁起がいいとされますが、特にお金に関する物事を一粒万倍日に行うと吉とされています。
天赦日
「百の神が天へと昇り、あらゆる物事を許す」との意味を持つ天赦日(てんしゃにち)は、何を行っても吉とされる非常に縁起のいい日。宝くじの購入にも好ましいとされています。1年のうち数日しかないので、天赦日に購入したい人は宝くじの販売期間などに注意しましょう。
寅の日
寅の黄色と黒色の柄やたてがみが金運の象徴とされることから、寅の日(とらのひ)は金運が上がると考えられています。お金に関することを行うと縁起がいいといわれるので、宝くじの購入日としても人気です。
天恩日
天恩日(てんおんにち)は「天からの恩恵を全人類が受けられる」との意味を持ち、縁起のいい日とされます。5日続くのが天恩日の特徴で、ほかの吉日と重複することもしばしば。宝くじを買うのにいい日と考えられています。
鬼宿日
「鬼が宿(家)から出ない日」とされる鬼宿日(きしゅくび)は、何事においてもいい方へ向かうといわれる吉日。宝くじを購入する日としても縁起がいいでしょう。
母倉日
母倉日(ぼそうにち)の意味は「天があらゆるものに慈悲を施し、育てる」というもの。大安または天赦日と重なることで運がさらに高まるといわれています。
巳の日
へびは金運や財産の神として知られる弁天様の使いとされてきました。このことから巳の日(みのひ)は金運や財運アップが期待でき、宝くじ購入にも吉日といわれています。
己巳の日
己巳の日(つちのとみのひ)は、金運が上がるとされる巳の日に、陰陽五行の己(つちのと)が重なった日のこと。己はお金を生むとされる土の気を持ち、巳の日と合わさることで金運が大いにアップすると考えられています。
宝くじの購入にいい時間帯はある?
宝くじ購入に縁起がいいとされる日は多くありますが、より金運を高めるなら時間帯も気になるところ。宝くじを買うのに向いている時間帯はあるのでしょうか。
宝くじは午前中に購入する
宝くじの購入には、日の出から太陽がもっとも高い位置に昇るまでの間、すなわち午前中の時間帯がよいとされる説があります。時間帯も気にするのであれば、午前中にしてみてはいかがでしょうか。
赤口に宝くじを買うのは?
宝くじの購入予定日が赤口の場合、気になるのが宝くじと赤口の関係性です。
一般的には不向き
赤口は六曜で縁起が悪いとされる日。運の要素が大きいからこそ、凶日である赤口に宝くじを買うのは避ける人が多いようです。
変更不可ならお昼の時間帯
宝くじを購入できる日が赤口しかないときは、少しでも縁起がいい時間帯を選ぶといいでしょう。吉とされるお昼前後の購入を検討してみてください。
宝くじの購入に向かない日
宝くじの購入によくないといわれる日は赤口以外にもあります。凶日を避けたい人は覚えておきましょう。
仏滅
24時間すべてが凶にあたる仏滅は、何事においても縁起が悪いとされる日。宝くじの購入も避けたほうがいいといわれています。
一方、なかには仏滅を「一度滅んだ後、新しい物事が始まる日」と解釈し、六曜でもっとも縁起がいいと考える人も。捉え方次第ですが、少しでも気になるようなら仏滅以外を選ぶといいでしょう。
不成就日
不成就日(ふじょうじゅび)は名前の通り「何事も成就しない」という意味の日。宝くじを買う日としては縁起が悪く、避けたほうがいいといわれています。
受死日
受死日(じゅしにち)は縁起のいい日と重なると吉をすべて凶に変えてしまう、といわれるほど縁起が悪い日。カレンダーで黒丸が印されている日は注意してください。
十死日
十死日(じゅうしにち)もすべての物事が大凶となる日と考えられています。宝くじの購入にも不向きといわれることが多いです。
宝くじの購入日に赤口を避ける人も多い
「赤口」は1日のほとんどの時間帯が凶にあたり、六曜の中でも2番目に縁起が悪いとされる日。宝くじの購入にも適さないといわれていますが、午前11時から午後1時までの2時間だけは吉にあたります。もし宝くじを買う日が赤口しかなかった場合は、吉の時間帯を選ぶといいでしょう。
六曜を参考にして宝くじを購入するなら、24時間吉の大安がおすすめ。午前中なら先勝、午後に買うときは先負でも構いません。朝または夕方に宝くじを買う人は友引でもいいでしょう。
また、金運に恵まれた一粒万倍日をはじめ、天恩日や母倉日など宝くじ購入に適しているといわれる吉日は六曜以外にもさまざま。午前中に買うと、さらに金運がアップするという説もあります。
一方で赤口のほかにも、不成就日や受死日などは縁起が悪い日とされ、宝くじ購入には向いていません。縁起を担ぎたいという人は、カレンダーをチェックしてから宝くじを購入してはいかがでしょうか。