Microsoftが3月28日にロールアウトし始めたWindows 11の更新プログラム「KB5011563 (OS ビルド 22000.593) プレビュー」で、デフォルトブラウザをワンクリックで簡単に変更できるボタンが設定アプリに追加される。

KB5011563プレビューは3月のCリリース(月の後半にプレビュー提供される品質アップデート)の一部であり、Windows Updateで手動インストールすることで導入できる。同プレビューに含まれる機能や修正は、4月リリースの品質アップデートで全ユーザーへのロールアウトになる予定だ。

Windows 11では設定アプリの「アプリ」→「規定のアプリ」でデフォルトブラウザをMicrosoft Edgeから他のブラウザに変更できるが、.htmやhttpsなど拡張子やプロトコルハンドラごとに既定のアプリを変更しなければならない。面倒な上に、変更漏れでユーザーが混乱する可能性がある。もう1つの変更方法として、デフォルトブラウザ以外のブラウザを起動した際に表示される既定のブラウザの選択メニューがあるが、それを非表示にしたユーザーが後で設定アプリから変更しようとするとデフォルトの切り替えが難しく、MozillaやBrave、Chromeの開発チームなどから改善を求める声が上がっていた。

  • アップデート前の既定のブラウザ設定

    設定アプリで既定のブラウザは拡張子やプロトコルハンドラ別に設定する必要があった

KB5011563プレビューを適用すると、「既定のアプリ」のブラウザのセクションに「○○○を既定のブラウザにする」という項目が追加され、[規定値に設定]ボタンを押すだけで、そのブラウザをデフォルトブラウザに設定できる。ただし、変更されるのは.htm、.html、http、httpsのみで、.pdfや.svg、.shtmlなどブラウザに関連する他の拡張子の既定アプリは変わらない。

  • アップデート後の既定のブラウザ設定

    KB5011563プレビュー導入後は[規定値に設定]をワンクリックしてデフォルトブラウザの変更が可能に

そのほかKB5011563プレビューでは、優先度の高いトースト通知を最大3つまで同時表示する機能が追加される。これはWindows通知を用いて通話、リマンダー、アラームの通知を送るアプリ向けの機能。優先度の高い通知3つと通常の優先度の通知が1つ、最大4つのトースト通知が同時に表示される場合がある。

また、「ウイジェット(widgets)」という検索語に対して、関連する設定ページの結果表示に対応。Windowsをアップグレードした後にUniversal Windows Platform (UWP)アプリの自動起動がオフになる問題、5G WWANデバイスでWindowsのスタートアップに時間がかかる問題などを修正する。