日本能率協会は3月29日、「ビジネスパーソン1000人調査」【ビジネスマナー編】の結果を発表した。調査は2021年12月14日~16日、20歳~69歳の正社員(企業や団体で働く正社員、役員、経営者)1,000名(男性684名、女性316名)を対象にインターネットで行われた。
調査によると、ビジネスマナーで不快な思いをしたことが「ある」という人は48.3%。具体的には、「言葉遣い・敬語の使い方」(54.7%)、「話し方・聞き方」(51.3%)、「あいさつ」(41.4%)が上位に。日常のコミュニケーションに関するビジネスマナーの重要性が明らかとなった。
続いて、ビジネスシーンにおけるさまざまな行動について、マナーとして気になるかどうかを尋ねたところ、「会議や打ち合わせ中に携帯・スマートフォンをいじる」ことについて「気になる」(「気になる」「少し気になる」の合計)との回答が、相手が社外の場合で73.1%、相手が社内の場合で68.6%と突出して高く、いずれも1位に。
以下、相手が社外の場合では、「ビジネススーツにスニーカーで他社訪問する」(55.0%)や「直前の遅刻・欠席についてメールやチャットツール等で連絡する」(52.6%)で、相手が社内の場合では、「就業時間中に業務に関係のない一般の新聞やビジネス誌を読む」(53.1%)や「就業時間中に喫煙する」(51.6%)で半数を超えた。
次に、ビジネスマナーについて、それほど重要視する必要がないと思うものを尋ねたところ、1位「名刺交換」(22.1%)、2位「会議室・応接室での上座下座」(21.4%)、3位「服装と身だしなみ」(17.7%)という結果に。コロナ禍によりリモートワークが広がり、顧客との面談もオンラインによって行われることが増えているなか、名刺交換や会議室での着座方法など、対面での面談時に必要とされていたビジネスマナーの重要度が下がっていることが伺える結果となった。