東急と東急電鉄は、東急線全路線での運行にかかる電力を4月1日から再生可能エネルギー由来の実質CO2排出ゼロの電力に置き換えると発表した。鉄軌道全路線で、再生可能エネルギー由来の電力100%による運行は国内初とのこと。

  • 環境性能を向上させた東急電鉄の車両2020系

  • 鉄道7路線の再エネ電力スキーム

  • 軌道線(世田谷線)の再エネ電力スキーム

軌道線の世田谷線では、2019年3月から再生可能エネルギー100%電力で運行を開始しており、今回は東横線をはじめとした鉄道7路線で使用する電力に対象を拡大する。合計の営業キロ104.9kmに及ぶ全8路線の年間使用電力量は約3億5,000万kWh(2022年度計画)とされている。

鉄道7路線は東京電力エナジーパートナー、世田谷線は引き続き東急パワーサプライの再エネ電力メニューにより、CO2排出量を実質的にゼロにする。これにより、一般家庭約5万6,000世帯のCO2排出量に相当する年間約16万5,000トンのCO2を削減できる見込みだという。