現金書留はお祝い金や出産祝い、香典など送るときにも使います。いざという時に備え、正しい書き方を確認しておきましょう。郵便局の窓口で販売されている専用の現金書留封筒にははじめから記入欄が用意されているので書くのは難しくなく、心配はいりません。
2021年5月には現金書留封筒の仕様が変更されて、記入欄が大きくなりました。新しくなった現金書留封筒をまだ使ったことがないという方も、ぜひ参考にしてください。
現金書留とは
現金書留とは、封筒などに入れた現金を郵送してもらえるサービスです。現金書留以外の方法で現金を郵送することはできません。紙幣だけではなく小銭を送ることも可能です。
現金書留を利用すれば、引き受けから配達までの過程が記録され、破損や不達があった場合は50万円を上限に実損額が賠償されます。
現金書留封筒の値段
現金書留には、原則として専用の「現金書留封筒」を使います。現金書留封筒の値段は21円で、購入できるのは郵便局の窓口のみとなります。
なお、現金書留封筒には下記の2サイズがあります。どちらの値段も21円です。
- 小さいサイズ:縦19.7cm×横11.9cm
- 大きいサイズ:縦21.5cm×横14.2cm
現金書留封筒の書き方と送り方
現金書留封筒の書き方と送り方は、下記のとおりです。
- 宛先と差出人を記入する
- 現金を入れる
- 割印か署名をする
- 郵便局に行って発送手続きをする
それぞれ、くわしく紹介していきます。
1.宛先と差出人を記入する
現金書留封筒の表側には「お届け先」と「ご依頼主」を記入する欄があるので、それぞれに住所、氏名、電話番号を記入します。
2.現金を入れる
封筒に宛先と差出人を記入したら、現金を入れます。先に現金を入れると文字が書きにくいだけではなく、紙幣に跡が残ることもあるので注意しましょう。
3.割印か署名をする
現金を入れて封をしたら、裏面の所定の場所に署名か割印をします。2箇所あるので忘れないようにしましょう。
4.郵便局に行って発送手続きをする
郵便局に行って発送手続きをします。現金書留はポストに投函できないため、必ず郵便局の窓口で発送手続きをしてください。なお、発送手続きの際には封筒に入れた金額を聞かれるので、いくら入れたのかを把握しておきましょう。
現金書留の料金
現金書留の料金は、基本料金と損害要償額に応じた追加料金で決まります。
基本料金
小さいサイズの現金書留封筒は定形郵便、大きいサイズは定形外郵便となります。そのため、重さによってそれぞれ下記のような基本料金を払います。
重さ | 小さいサイズの現金書留封筒 | 大きいサイズの現金書留封筒 |
25g以内 | 84円 | 取り扱いなし |
50g以内 | 94円 | 120円 |
100g以内 | 取り扱いなし | 140円 |
150g以内 | 210円 | |
250g以内 | 250円 | |
500g以内 | 390円 | |
1kg以内 | 580円 |
損害要償額に応じた追加料金
基本料金とは別に、損害要償額に応じた追加料金が発生します。追加料金は「損害要償額料1万円まで435円」です。1万円を超えた場合は5,000円ごとに10円がプラスされます。
たとえば、小さいサイズの現金書留封筒にお金を入れて重さ25g以下、損害要償額料1万円以下の場合、料金は下記のようになります。
基本料金84円+損害要償額に応じた追加料金435円+現金書留封筒代21円=540円
現金書留を速達で送る場合の料金
現金書留を速達で送るときは、重さに応じて下記の速達料金がかかります。
重さ | 速達料金 |
250gまで | 260円 |
1kgまで | 350円 |
4kgまで | 600円 |
現金書留で覚えておきたいポイント
ここからは、現金書留を送るときに覚えておきたいポイントを紹介していきます。
現金書留は手紙やお礼状などを同封できる
現金書留は、現金と一緒にお礼状や物品を送ることもできます。物品などが現金書留封筒に入らない場合は、通常の定形郵便や定形外郵便に現金書留をつけて送ることも可能です。
現金書留の着払いはできない
着払いに対応している郵便物は「ゆうパック」「ゆうメール」「ゆうパケット」に限られています。そのため、現金書留を着払いで送ることはできません。
現金書留は追跡番号がある
現金書留には追跡番号がついています。大切な現金が届いたかどうかを簡単に調べられるので安心です。
現金書留は配達日時も指定できる
現金書留は配達日を指定することができます。ただし、配達日指定は有料オプションなので下記の料金がかかります。
平日を指定 | +32円 |
土曜日・日曜日・休日を指定 | +210円 |
配達時間帯を指定することも可能です。指定できる時間は下記の3区分となります。
午前 | 8:00~12:00 |
午後 | 12:00~17:00 |
夜間 | 17:00~21:00 |
配達時間帯指定料金は、現金書留の重さによって下記のように異なります。
250g以内 | 340円 |
1kg以内 | 440円 |
4kg以内 | 710円 |
現金書留は本人限定受取の指定ができる
現金書留を送った本人にだけに受け取って欲しい場合は、本人限定受取を指定できます。利用料金は105円です。
現金書留の保管期限は7日間
受け取り人が不在で届けられなかったときは、配達郵便局で7日間保管されます。7日以内に配達できなかった場合は差出人に返送されます。
現金書留の封筒の書き方は簡単
現金書留は、現金を直接送ることができる郵便物です。原則として専用の現金書留封筒を使います。購入できるのは郵便局の窓口のみなので、利用する際には注意しましょう。
現金書留の料金は重さと損害要償額料に応じた追加料金で決まります。現金書留封筒の書き方は難しくないので、シーンに合わせて現金書留を活用してみましょう。