SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.」はこのほど、「Z世代の住まいに関する意識調査」の結果を発表した。外部調査パネルによるWeb調査とSHIBUYA109 lab.独自ネットワークによるインタビューの内容をまとめた。
Z世代の75%が物件の決定権を所有
1人暮らしの部屋を決める際に、どの程度自分で決めたか尋ねたところ、「親の意見を聞きながら自分で決めた」が57.0%、「全部自分で決めた」が18.0%と、計75.0%が本人に決定権があることが判明。一方、親の意見が反映されている割合は計80.0%となった。
理想の暮らし方を聞くと、女性は約半数(53.0%)が「1人暮らし」と回答し、次いで「恋人・パートナーとの暮らし」(20.5%)、「実家暮らし」(19.5%)との順に。一方、男性は「1人暮らし」(40.5%)は女性より約10ポイント低く、「恋人・パートナーとの暮らし」(38.0%)は女性の約2倍となった。
理想の暮らしのポイントを問うと、全体の1位は「Wi-Fi等インターネット環境が整っていること」(56.5%)。男女別では、女性は「セキュリティがしっかりしている」(58.0%)といった防犯面に加え、「自分の好きなインテリアに出来る」(53.5%)など空間デザイン面を挙げる人が多かった。他方、男性は「趣味と勉強の空間を分けられる」(44.0%)など空間の切り分けによるオンオフの切り替えのしやすさが上位に入った。
また、理想の暮らしのポイント3位に「自分の好きなインテリアに出来る」(43.3%)がランクインしたが、実際のインテリアのこだわり度合いを質問したとところ、「こだわりたいが、こだわっていない」が全体の52.0%(男性47.0%、女性57.0%)を占めた。
Web調査の調査期間は2022年2月、調査対象は1都3県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)に居住する18~24歳の個人、有効回答は400人。SHIBUYA109 lab.による定性調査はグループインタビューで、対象者は大学生男性3人・女性4人の計7人。