JR四国は、2代目「伊予灘ものがたり」のデビューを前に、沿線地域試乗会を3月28日に実施した。沿線住民ら170名以上を招待し、松山~伊予大洲・八幡浜間で計4便を運行したとのこと。2代目「伊予灘ものがたり」は4月2日から運行開始する。
2代目となる「伊予灘ものがたり」の新車両は、キハ185系を改造した3両編成。1号車「茜の章」、2号車「黄金の章」をはじめ、新設の3号車「陽華(はるか)の章」に定員8名の特別なプライベート空間「Fiore Suite(フィオーレスイート)」を用意した。4月2日のデビュー後、松山駅8時26分発・伊予大洲駅10時28分着「大洲編」、伊予大洲駅10時57分発・松山駅13時1分着「双海編」、松山駅13時31分発・八幡浜駅15時50分着「八幡浜編」、八幡浜駅16時14分発・松山駅18時17分着「道後編」の1日4便を運行予定。各便とも途中の下灘駅で10分前後停車する。
3月28日に行われた沿線地域試乗会でも、「大洲編」「双海編」「八幡浜編」「道後編」の4便が運行開始後とほぼ同時刻で運行され、松山~伊予大洲・八幡浜間を往復した。初代「伊予灘ものがたり」から続くおもてなし等で列車旅を支える沿線地域の人々に向け、ひと足先に新車両を体験してもらうことを目的に企画され、招待された沿線住民らが各便に乗車。2代目「伊予灘ものがたり」の車内にて、リニューアルされた各編の食事や車内メニューなど楽しんだという。
2代目「伊予灘ものがたり」は、4月1日の「新旧『伊予灘ものがたり』特別展示会ツアー」を経て、4月2日から運行開始。初列車となる「大洲編」の発車(松山駅8時26分発)に合わせ、松山駅1番のりばにて7時55分頃から記念出発式典が開催される。運行初日はJR四国主催の特別ツアーとして貸切運転を実施。その後は「みどりの窓口」等での一般発売も行う。2022年度上半期(4~9月)は土日祝日ならびに金曜日(5月6日を除く)の運行を予定している。