東急不動産と東急住宅リース、パナソニック くらし事業本部 くらしアプライアンス社の3社は3月28日、パナソニックの家電サブスクリプションサービス「noiful」を、東急不動産の都市型賃貸レジデンス「COMFORIA」の一部物件において順次導入すると発表。「コンフォリア森下リバーサイド」(東京・江東区)など4つの物件で、noifulを活用した暮らしを実際に見られるようになるという。
noiful(ノイフル)は、冷蔵庫やオーブンレンジなど、パナソニックの先進家電をそろえ、家電の使い方サポートや、修理交換、入退去時の家電クリーニングなどをまとめてパッケージ化。賃貸オーナーや管理会社に提供するサブスクリプションサービスだ。物件オーナーや管理会社には、賃貸住宅の価値向上による物件運用の安定化を、居住者には気軽に快適な生活をスタートできる「持たない豊かな住まい方」を提供するとしている(第1号物件としてnoifulを導入した「noiful base 駒込」のレポート記事はこちら)。
今回新たに、東急不動産が展開し、東急住宅リースが賃貸管理を行う都市型マンション「COMFORIA(コンフォリア)」シリーズの一部物件において、パナソニックのnoifulの導入を進め、家電付きの賃貸住戸を居住者に提供することが決まった。
なお、COMFORIAは英語で心地よさ、満足を意味する“comfort”と、ラテン語で場所を意味する“ia”を組み合わせた造語で、「住まいは単なる器ではない」という発想から、都市を豊かに生きる人にふさわしい賃貸マンションとして訴求している。
今回の導入物件は以下の4物件。
- コンフォリア森下リバーサイド
(鉄筋コンクリート造地上11階・住戸180戸、店舗1区画) - コンフォリア森下サウス
(鉄筋コンクリート造地上10階・66戸) - コンフォリア成増グリーンサイド
(鉄筋コンクリート造地上9階・81戸) - コンフォリア新中野
(鉄筋コンクリート造地上12階・住戸138戸、店舗1区画)
近年、サブスクリプションサービスのように「所有」ではなく「必要な時に必要なモノを借りる」価値観が浸透するといった、ライフスタイルの多様化が進んでいる。また、消費者がライフステージの変化で住み替えるときに発生する家電の廃棄などが社会課題となっている。
こうした背景から、賃貸住宅向けに先進家電を備え付けることで居住者に上質で豊かなくらしを提供するとともに、家電のリユースによる循環スキームの構築を図りたいパナソニック くらし事業本部 くらしアプライアンス社と、不動産開発を通じて新たな価値観や生活様式を提供していきたい東急不動産、賃貸住宅の入居者向けに利便性の高いサービスの提供を行いたい東急住宅リースとのニーズが合致し、提携に至ったとしている。
上記物件のほか、今後もCOMFORIAシリーズにおいて、noifulを導入した物件の供給拡大を目指す。