パナソニックは3月25日、フルカラー液晶ディスプレイを前面上部に備えた還元水素水生成器「TK-HS71」を発表した。発売日は5月1日、価格はオープン、推定市場価格は130,000円前後。本体カラーはホワイト。

  • 還元水素水生成器「TK-HS71」と使用イメージ

TK-HS71は水を電気分解することで、水素を含んだアルカリ性の飲用水(還元水素水=アルカリ性電解水)を作り出す家庭用医療機器。白金(族)コーティングチタンの電極板×5枚を採用し、2段階の水素チャージ機能を備えている。

パナソニックでは、電極板の枚数が5枚以上で水素チャージ機能を搭載した製品を「還元水素水生成器」と名付けており、TK-HS71はこの要件を満たすもの。パナソニックは1992年からアルカリイオン整水器を販売しているが、TK-HS71はアルカリイオン整水器とはラインナップを区別して展開する。

TK-HS71のフルカラー液晶ディスプレイには、生成中の水のph値、選択中の水質、通水中の水素濃度などをリアルタイムでわかりやすく表示。水質は5色で表示する。水素切替ボタンや水素チャージボタンはこうした情報のすぐ下に配置し、好みの水質を選びやすくした。また、本体の奥行きは11.5cmと薄く、設置に必要な奥行きは約10cmにおさえている。

  • 還元水素水レベルは、pHの値に応じてレベル1~3で表示

  • 液晶ディスプレイのすぐ下にある操作ボタン

  • 奥行きを10cm確保できれば設置可能

TK-HS71では、胃腸症状の改善が期待できるとする還元水素水だけでなく、用途に合わせて合計7種類の水を生できる(アルカリ性4種類、弱酸性1種類、酸性1種類、浄水1種類)。

このうち「還元水素水 強」「弱酸性水」「酸性水」の3種類は直接飲用しない。還元水素水 強は炊飯や料理、野菜のアク抜きなどに、弱酸性水と酸性水は洗顔や食器の浸け置きなどに使うよう推奨されている。

TK-HS71では、19種類の物質を除去する高性能カートリッジ「TK-H592C1」を利用。1つのカートリッジで12,000Lの浄水に対応する。使用可能期間は1日あたり15L使用した場合で約2年間。総通水量に達していない場合でも、使用期間を過ぎると浄水能力が低下するのでカートリッジ交換の必要がある。交換時期は本体の液晶で確認でき、「あと何日」または「あと何L」かがわかる。

除去する物質は、遊離残留塩素(カルキ)、濁り、総トリハロメタン、クロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルム、テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、CAT(農薬)、2-MIB(カビ臭)、溶解性鉛、1,2-DCE、ベンゼン、ジェオスミ(カビ臭)、フェノール類、四塩化炭素、鉄(微粒子状)、アルミニウム(中性)の19種類。

これはJIS S 3201の試験法で規定された除去物質(16物質)と、浄水器協会(JWPA)の規格基準(JWPAS B基準)で規定された除去対象物質(3物質)だ。

  • TK-HS71の設置イメージ

本体サイズはW180×D115(液晶部は123)×H328mm、重さは約4.4kg(満水時は約4.9kg)。電源コード長は約2メートル。給水ホース長は約1.0メートル、排水ホース長は約0.6メートル。

原水泡沫ストレートと原水泡沫シャワーを切り替え可能な水切換レバーを搭載。本体使用水温は35℃未満(水切換レバーは80℃未満)、浄水吐水量は2.5L/分(水圧100kPa時)。このほか、浄水カートリッジ1個、pH試験液、水切換レバー、固定具セットを同梱する。