iOS 13以降の写真アプリには、被写体を自動検出し傾きを自動補正する機能が用意されています。この機能を使えば、やや斜めに写ってしまった建物、傾いている水平線など、気になる写真の傾きをiPhoneが"正しく"調整してくれます。

使いかたはかんたん。写真アプリで目的の写真を開き編集モードに切り替えたあと、画面下部のトリミングボタンをタップすると画面上部に出現する「自動」ボタンをタップするだけです。もう一度自動ボタンをタップして黄色から当初の色(透明)に戻せば、傾き補正は取り消せます。

自動補正は水平方向の傾きだけでなく、縦・横方向の傾きにも適用されます。どの項目が補正されたのかは、それぞれのボタンに角度を示す黄色い縁取りが現れたかどうかで判定できます。

しかし、自動ボタンが出現しないことも。これは、写真アプリが被写体に補正すべき傾きを発見できなかったためで、明らかに斜めにすることを意図して(構図として)撮影された、傾きが検出されたとしても数十度の補正が必要、などといった"若干の傾き調整"というより"回転"に近い処理が必要と判断された場合は「自動」ボタンが出現しません。

だから「自動」ボタンが出現しなければ、手動で傾き補正することになります。その場合、トリミングボタンをタップしたあと、傾き補正ボタン(丸に水平線)をタップすると現れるスライダーを左右へドラッグし、被写体の傾き具合やボタン上に表示される角度の値を見ながら調整を行います。

  • 被写体の若干の傾きは自動補正できますが、できないものもあります