携帯キャリア各社は3月24日、2022年度の「電話リレーサービス料」の請求予定について発表した。4月から9月までの利用料金に、1番号あたり1.1円/月が加算される。

  • 手話通訳などの電話リレーサービスの維持費を、全電話利用者で均等に負担する制度

    手話通訳などの電話リレーサービスの維持費を、全電話利用者で均等に負担する制度

電話リレーサービス料とは、手話通訳など、聴覚や発話に障がいがある人でも電話を利用できるようにする補助サービスのコストを、電話利用者全体で均等に負担する制度。公衆電話網などの維持にあてられるユニバーサルサービス料と同様に、事業者を問わずすべての携帯電話回線/固定電話回線に一定の料金が加算される。

電話リレーサービス料の徴収は2021年から始まり、2021年7月~2022年1月は1.1円、2月~3月は0円となっていた。過不足なく必要額を集められるように定期的に金額を見直すようになっており、現状では必要額が総回線数×1円×12カ月を下回っているため、0円の期間が発生している。

2022年度は4月~9月に1番号あたり1円ずつ徴収し、2022年10月~2023年3月は電話リレーサービス料が発生しない。集められた料金は日本財団電話リレーサービスに交付される。