女優の井上真央、尾野真千子、俳優の村上虹郎が24日、都内のホテルで行われたBS松竹東急の開局記念スペシャルドラマ『夜のあぐら ~姉と弟と私~』(4月9日21:00~)の発表会に出席した。
撮影では井上がピアノを弾くシーンもあるが、「小学校1年生くらいのときに少し(レッスンに)通ったんですけど、全く上達しなくて、ふてくされてすぐ辞めたんです」という井上。それでも、「今回練習したら、教えてくださった先生がすごい褒めてくれるので、すごい調子に乗って頑張れて、最初から最後まで弾くことができました」と振り返った。
井上の演奏を見ていた村上が「もともと弾いてらっしゃるのかと思ってました」と言うほど上達したそうだが、井上は「虹郎くんに『弾いてみて』って言ってみたら、すごいタラララン!って弾き始めて、カッコよすぎて悔しい!と思いました」と嫉妬。「すごいカッコいい音色で」「作業してたスタッフの人が手を止めるくらい」と絶賛を続けると、村上は「母親(=UA)に『音楽できるフリするな』って怒られるんで」「すぐ盛るんですよ(笑)」と困惑しきりだ。
その後、撮影現場で3人とも歌を口ずさんでいたエピソードが明かされると、井上は「(村上が)歌がうまいんですよ~。声が聴き入っちゃうんです。きっとデビューしますよ」と太鼓判。村上は「(井上の)プロデュースで(笑)」と冗談に乗り、撮影現場の雰囲気の良さを見せていた。
父親の死に直面した主人公が、遺産相続をめぐる騒ぎに巻き込まれる中で、家族という“つながり”を再発見し、不器用ながらも前を向いて生きていこうとするヒューマンストーリーの同ドラマ。主人公・秋子を井上、秋子の姉・春子を尾野が、弟・雪雄を村上が演じる。
井上は「個人的にホームドラマは観るのも携わるのも好きなので、BS松竹東急さんが開局記念としてホームドラマを作ってくださったのはすごくうれしいです。演じてみて、家族って難しい面もあるけど奥が深くて面白いなと思いましたので、これからホームドラマをたくさん生み出していってほしいという期待もありますし、見てくださる方が見終わった後に家族の思い出を思い返したくなるような優しいドラマになってると思いますので、多くの方にご覧いただけるとうれしいです」と呼びかけた。
BS松竹東急は、今月26日19時に開局。【伝統から革新まですべてを見せる映画】【誰もが楽しめて親しみやすい歌舞伎や劇場文化】【多彩な作り手とコラボレーションする挑戦的なオリジナルドラマ】という3つの編成方針を掲げており、橋本元社長は「東急が渋谷で培ってきた場所と人が持つ力、松竹が銀座で培ってきたものを作る力を合わせまして、安心安全でゆっくりくつろいでご覧いただけるようないろんな番組を準備しました」、中村敦史編成局長は「上質なエンターテインメントにこだわっていきたいと思います」と意気込みを述べた。