JR北海道は23日、春を迎えた宗谷本線を走り抜ける観光列車「花たび そうや」号の2022年の運転について発表した。全車指定席の急行列車として、5~6月に旭川発稚内行(下り)・稚内発旭川行(上り)を4日間ずつ運転予定としている。
観光列車「花たび そうや」号は、2020年と2021年に運転を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う緊急事態宣言などを理由に運転取りやめとなっていた。「過去2年、待ちに待った列車で『今年こそ、行けSOYA』。明るい春の日差しのあふれる宗谷線の旅をお楽しみください」(JR北海道)とのこと。
「花たび そうや」号では、車窓を眺めつつ楽しめるオリジナル弁当「そうやの恵もりだくさん」の販売(事前予約制1,200円)に加え、列車から見られる鉄道土木施設「深川林地」「下平トンネル」「問平陸橋」「稚内港北防波堤ドーム」の物語を専用サイトで紹介。現地現物を車内で紹介する「宗谷線鉄道施設PRデー」の開催も検討している。
使用車両は「山紫水明」シリーズの「山明号」「紫水号」と「流氷の恵み」の3両編成。沿線エリアで見頃を迎える花々をあしらったデザインの専用ヘッドマークと行先表示板を掲出する。旭川発稚内行は5月14・21・28日と6月4日、稚内発旭川行は5月15・22・29日と6月5日に運転される。
「花たび そうや」号への乗車にあたり、乗車券の他に急行券・座席指定券が必要。急行券・座席指定券は乗車日1カ月前の10時から、全国のおもな駅の「みどりの窓口」、おもな旅行会社などで販売される。