友達の誕生日や季節の行事など、心のこもった手紙を送りたいときはかわいい封筒が欲しくなるもの。しかし、市販のものではなかなか自分のイメージに合ったデザインのものがなかったり、かわいさが足りなかったりすることもありますよね。
そこでこの記事では、かわいい封筒を自作したり、かわいく封筒をデコレーションする方法と郵送する際の注意点を解説します。
かわいい封筒で、大切な人に自分の心を伝えましょう。
かわいい封筒を自作しよう
自分のイメージに合った封筒を作るには、自作してしまうのが一番。手軽にできて完成品のイメージもしやすく、大きさなどの失敗もしにくい方法を紹介します。
封筒の作り方
市販の封筒を型紙にすれば、大きさや長さを考えて線を引く必要がないため失敗しにくくなります。
【準備するもの】
- 自分の作りたい封筒と同じ大きさ・形の封筒
- 封筒にしたい紙
- 鉛筆
- カッターやハサミ
- のり
真っ直ぐな線を引くための定規や、カッター板などがあると便利です。
1.市販封筒ののり付けされているところを開き、一枚の紙にします。
2.封筒にしたい紙の上に広げた市販封筒を置き、鉛筆で形を写し取ります。
3.写し取った線に沿って紙を切り抜きます。
直線部分はカッターと定規を利用するときれいに切りやすくなります。
4.開いた封筒を参照しながら折り目をつけ、のり付けします。
フリーハンドよりも定規など真っ直ぐなものをあてがって折り目をつけたほうがきれいにできあがります。間違ってフラップをのり付けしてしまったり、のりしろの上下を逆にしてしまわないようにしましょう。
5.のりが乾いたら完成です。
何枚も自作封筒を作りたい場合は、広げた市販の封筒の形をクリアファイルに写し取って切り抜けば繰り返し使っても汚れにくく、形も写しやすくなります。
ウェブ上には印刷できる封筒用型紙を公開しているサイトもありますし、しっかりしたプラスチックでできた自作封筒用のテンプレートも市販されているため、自信がない、あるいはより手軽に封筒を手作りしたい場合はそちらを利用してもよいでしょう。
封筒に向いた紙
手に入れやすく封筒に使いやすい紙としては、ラッピングペーパーやクラフト紙、和紙やトレーシングペーパーなどがおすすめです。ある程度の大きさがあり、厚みと強度のある紙が適していますが、小さな紙でも張り合わせて大きな1枚の紙にする、薄い紙の場合は2枚重ねにするなどの工夫をすれば利用できます。
こだわりたい人は大きめの文房具店や画材専門店で売られている、エンボスやパール印刷など特殊な加工がされた紙の中から自分の目的に合う素材を選ぶといいでしょう。より高級感・特別感のある封筒を作れますよ。
封筒をかわいくデコレーションしよう
よりお手軽にかわいい封筒を作りたい、イメージに合った封筒はすでに購入できている、という場合は封筒のデコレーションに挑戦しましょう。
少し手を加えるだけでも、ぐっとかわいい封筒になりますよ。
シール・マスキングテープ
シールやマスキングテープを少し貼るだけで華やかになります。
- 差出人欄の周りを囲む
- フラップ部の上に貼る
- ワンポイントで封筒の端に貼る
- ランダムに散らす
など、貼り方やどんなシール・テープを選ぶかはあなたの自由。 ポイントはテーマとなる色や雰囲気を決めておくこと。同じ色合いや質感のものを選ぶことで、何枚か貼ってもごちゃごちゃした雰囲気になりにくくなります。
マスキングテープは剥がれやすいため、フラップに貼る場合は必ずのりや両面テープなどで固定した上に貼るようにしましょう。
スタンプ
かわいいスタンプを押せば、レトロ調な封筒ができあがります。ひらがなや英語でメッセージを綴ってもいいですし、グリッターやエンボス加工をすれば質感も楽しめるでしょう。消しゴムや野菜の切れ端を使ってオリジナルスタンプを作ることもできます。
スタンプを押すのに苦手意識がある場合は、一度他の紙にスタンプを押したあと、紙を切り抜いて貼る方法がおすすめです。その際にはクラフト紙や画用紙など、スタンプを押しやすい紙を選ぶといいでしょう。きれいに押せたものだけを使えるので、気に入った印影になるまでチャレンジできます。
シーリングスタンプ
シーリングスタンプとは、封筒に封をする際にフラップの上にワックスを垂らし、その上にスタンプを押したもの。元々は書類が開封されていないことの証として利用されていました。映画や結婚式の招待状で見たことのある人が多いのではないでしょうか。
中世ヨーロッパのイメージがあるため、大人っぽさとかわいさを両立させたい、高級感のある封筒にしたい人にぴったりです。シーリングワックスだけだと割れたり取れたりしてしまうことがありますので、必ずのりなどで封をした上にワックスを垂らすようにしましょう。
「火を扱うのが怖い」「不器用だから失敗しそう」という人向けに、手軽に使えるシーリング風シールも販売されています。
かわいく文字を書こう
封筒だけでなく、メッセージを伝える文字もかわいくすることでより気持ちが伝わりやすくなります。
コツは、文字を書く前に鉛筆で薄くガイドラインを引いておくこと。 ひと手間かかりますが、上下の線と横棒の高さを揃えるだけで統一感が出ます。
またこちらも、「1発書きが怖い」という場合はスタンプと同様、別の紙に書いてから貼り付ける方法をとるといいですよ。
線の端に丸などをつける
簡単にできて失敗しにくいのが「先の端に縦線や丸などをつける」こと。 丸っこく書いた文字の端に装飾をつけるだけなのですぐできますし、字のバランスが崩れてしまうこともありません。
縦線を太くする
強調させたい文字に使いたいのが「縦線だけを太く・大きくする」テクニック。大きめに書いた文字の縦線を太めにするだけで、スタイリッシュな文字になります。画数が多い文字や複雑な文字は全部の縦線を太くすると騒がしくなってしまうため、ポイントとなる部分だけ太くするとスッキリと見えるでしょう。
この飾り文字は和風にも応用できるのが魅力。筆ペンで1画目にだけ力を込め、あとは細く書けば、書道が苦手な人でも簡単に味のある文字が書けます。
縦長にする
あえて文字の横幅を狭めに、縦幅を広めにとった罫線に合わせて書くことでシンプルながらおしゃれな文字にもなります。
「これだけではちょっと印象が弱いかも」と感じるのであれば、上の「縦線を太くする」テクニックと組み合わせると目を引きやすくなるでしょう。
文字の下にラインを引く
罫線を文字の下に引けば、文字の読みやすさを損なうことなくかわいくできます。直線だけでなく、イメージに合わせて点線・波線・二重線などでも。
ポイントは「文字よりも薄めの色を使うこと」と「文字を書く前に線を引く」こと。文字と同じ濃さの色を使ってしまうと文字そのものが読みにくくなってしまいますし、文字を書いたあとに線を引くと、せっかくの文字が滲んだりかすれたりしてしまうためです。
郵送する際の注意点
手渡しの際はどんな封筒でも問題ないのですが、郵送する際には郵便局のルールに従った封筒でなくてはなりません。自作や自分でデコレーションした封筒を郵便で送りたいという場合は、以下の点に注意が必要です。
紙の色・素材
郵便物を機械で処理するため、封筒の宛名部分に当たる紙の色は黒などの濃い色や蛍光色などを避けること、インクなどを弾かず、切手が剥がれない素材であることが郵便局によって推奨されています。
郵送サービスを利用するのであれば、濃い色で封筒を作ったら薄い色の紙で宛名面を別に作成して貼り付ける、つるつるしたワックスペーパーで封筒を作成しないなどの気配りをしましょう。
封筒の大きさ・重さ
郵便で送れる郵便物の大きさは、定形郵便物の場合は最大で23.5cm×12cm×1cm、最小で14cm×9cm、50g以内が基本です。
自作封筒は好きな大きさに作れますが、デコレーションなどの関係で重さや厚さが定形郵便物から超過しがちです。また、かわいいミニメッセージのつもりで小さめに封筒を作ったら最小サイズより小さくなってしまうこともありえます。「定形内だと思って送ったら料金不足で戻ってきてしまった」とならないよう、必ず窓口で確認してから送るようにしましょう。
デコレーションをする場合
大きなパーツや出っ張ったパーツ、例えばボタンや手芸用のパーツなどは郵送時には貼り付けないようにしましょう。他の郵便物などに引っかかって取れてしまったり、他の人の手紙などを傷つけてしまう恐れがあるからです。
また、住所や切手の確認が困難になるほどデコレーションしたり、飾り文字で書いたりするのも避けましょう。郵便配達の際に迷惑がかかってしまいます。
かわいい封筒で気持ちを伝えよう
封筒をかわいくするのは時間と手間がかかりますが、そのぶん自分のイメージ通りの、世界に1つだけの封筒が作れます。郵送する際には大きさや重さなどに注意が必要ですが、お気に入りの紙で自作したり、デコレーションしたりとあなたの自由な発想を生かせるでしょう。
自分で作ったかわいい封筒ならば、あなたの「相手を大切に思う気持ち」がもっと伝わるはず。特別な人に、特別な封筒で気持ちを伝えましょう!