フジテレビ系アニメ『サザエさん』(毎週日曜18:30~)が、日本財団「海と日本プロジェクト」とコラボレーションすることになり、22日、都内でセレモニーが行われた。
このプロジェクトは、海水温上昇やプラスチックゴミ汚染などの海洋環境問題、さらに若年層の海離れといった問題の解決に向けて実施しているもの。日本財団の笹川陽平会長は「海が健康な状態で管理されませんと、人類の生存に関わる問題なんです」と訴え、原作を管理する長谷川町子美術館の川口淳二館長は「海と『サザエさん』は切っても切れない関係ですので、日本財団さんの海と日本プロジェクトのコラボに参加させていただきました」と述べた。
今回、海とゆかりが深い『サザエさん』とコラボレーションし、毎週放送されるオープニングアニメが海をした情景に(春バージョン:4~6月、夏バージョン:7~9月)。また、『サザエさん』のふるさとである福岡・テレビ西日本制作で、サザエさん一家の日常から“知られざる海の疑問”をひも解く特番『海洋調査バラエティ 磯野さ~ん 知ってますぅ?(仮)』(フジ系全国ネット)を9月中旬に放送し、ほかにも、夏を中心に様々なテーマで実施される海洋プログラムやイベントとのコラボレーションが計画されている。
セレモニーに出席したフジテレビの遠藤龍之介副会長は「このプロジェクトに合う私共の番組は『サザエさん』に尽きるなと思いました。いわゆる古き良き日本の原風景的な描写は、今風の言葉でいうと“SDGs”になるのかもしれません」とコメント。また、遠藤副会長とフジ同期入社で『サザエさん』を35年間担当してきたフジの“Mr.サザエさん”こと現・テレビ西日本の河野雄一社長は「サザエさんのふるさとで、海と日本プロジェクトをずっとずっと応援していきたいと思っております」と力を込めた。
セレモニーには、海をテーマにしたブルーの服をまとったサザエさんが登場し、笹川会長から「海と日本プロジェクト 特別推進パトナー」に任命。身振り手振りを交えて、「私たちと一緒に、海について考えていきましょう!」と呼びかけた。