セイコーウオッチの「プレザージュ」ブランドから、新開発のオープンハート機械式ムーブメントを採用した新作が発表となった。プレザージュのSharp Edged Seriesに加わり、6月10日発売で価格は115,500円。

  • セイコーウオッチ、プレザージュ、Sharp Edged Series、SARX097

    <セイコー プレザージュ> Sharp Edged Series(画像はSARX097)

白練(しろねり)ダイヤルとステンレススチールブレスレットの「SARX097」と、藍墨(あいすみ)ダイヤルとブラウンカーフバンドの「SARX099」をラインナップ。白練と藍墨は日本の伝統色であり、白練は純白の練絹を、藍墨はその通り藍みを帯びた墨色を表す。

  • セイコーウオッチ、プレザージュ、Sharp Edged Series、SARX097

    SARX097

  • セイコーウオッチ、プレザージュ、Sharp Edged Series、SARX099

    SARX099

新しい機械式ムーブメント「キャリバー 6R38」は手巻き付きの自動巻きで、パワーリザーブは約70時間だ。従来のムーブメントから部品の一部を省きつつも、美しい仕上がりと長いパワーリザーブを実現した。ダイヤルのオープンハートからは、キャリバー 6R38の精緻で美しい動きをながめられる。

それぞれのダイヤルは2枚のパーツで構成され、文字板とインデックスの段階的な立体造詣を強調。12カ所のバーインデックスが浮いているような雰囲気を演出している。文字板に施された「麻の葉紋様」は、平安時代から織物などに使われてきたもの。丈夫で早く育つ麻の葉とその紋様は、日本において成長や出世の象徴とされ、Sharp Edged Seriesの特徴でもある。

  • セイコーウオッチ、プレザージュ、Sharp Edged Series、SARX097

    文字板に描いた麻の葉紋様、立体的なインデックス、オープンハート、ブルーの秒針など見どころが多い

ケースデザインは、側面から裏ぶたに向かって絞り込むような造詣のすっきりとした印象。側面は鏡面仕上げと筋目仕上げで磨き分けている。

共通の仕様として、ケース素材はステンレススチール、ケースサイズは外径40.2×厚さ11.8mm、風防は内面無反射コーティングのサファイアガラス、防水性能は10気圧。ステンレススチールのケース(およびSARX097のブレスレット)には、表面硬化技術のダイヤシールドを加工している。