俳優の伊藤英明が、19日に放送されたトークバラエティ番組『人生最高レストラン』(TBS系/毎週土曜23:00~)にゲスト出演。人生に影響を与えてくれた妻との出会いや、2018年に亡くなった俳優・津川雅彦さんとの交流秘話を打ち明けた。
2014年に、8歳年下の一般女性と出会いから約3カ月でスピード結婚した伊藤。番組内で、妻と初めて出会ったときについて聞かれると、「フフフフフ、話します?」と照れ笑いしながら、「いやぁ、こんな子いるんだなぁっていう」「ビビッと来たんですよね。人に対する態度とか、なんかカッコイイんですよ。その瞬間、惚れたんですよね」と振り返った。
当時は結婚に対し、「無理だなと思ってて。人に合わせられないんですよ。一つのことしかできないし……」と思っていたそうだが、「それを自由にさせてくれるというか。本質を見てくれたなっていう感覚があったんで。“一生懸命にやることは、恥ずかしくないんだよ”っていうことを教えてくれた」と述懐。「自分に自信がなかった」「自分が伴っていないせいで、色んな経験や出会いを台無しにしてきた」という過去を振り返りつつ、「一生懸命に向き合うことの大切さみたいなものを教えてくれた気がして」と明かした。
さらに、この日の放送では、津川さんとのエピソードも披露。2015年のドラマ『リキッド~鬼の酒 奇跡の蔵~』(NHK BSプレミアム)での共演をきっかけに交流が始まったことを明かし、「俳優としても品格があるし、凄みがあるし、優しいし、博識だし、すべてにおいて華があるし。あんな人はいないだろうなって」と回顧。同年に、第一子が誕生したときは、病院まで駆けつけてくれたそうで、「お見舞いに来てくれて、子供を抱っこしてくれて……」と、親子のような関係性もうかがわせていた。
そんな津川さんと出会った当時、「役者について何も勉強してこなかったし、ただ与えられたものがたまたまヒットしてっていうのが、どこか自分の中でずっと引っかかってて。自信を持って、“俳優をやってる”って言えなくて」「分からないまま誤魔化してやってたところもあるので、そういうものに自分自身、恥ずかしさみたいなものがあって」という葛藤を抱えていた伊藤。津川さんは、伊藤の悩みを親身になって聞いてくれたそうで、「本質を分かってくれた上で、大切な言葉をくれるというか」「津川さんは自信を持たせてくれたんですよね。俳優として。“人生経験をそのまま使えばいいんだよ”って。“誰か一人でも感動させて、観てくれた人に影響を与えられれば幸せなことなんじゃないかな”っていう風に教えてくれた気がします」と、しみじみ語っていた。