あたたかくなると、ピクニックやキャンプで「外ごはん」を楽しみたくなります。最近では、自宅のベランダでアウトドア気分を楽しむ「ベランピング」がじわりと人気。家電など家にあるものを使ってユル~く始められるのが「ペランピング」のいいところ。
今回、パナソニックがベランピングをテーマにしたメディア向けセミナーを開催。家庭で手軽に燻製を楽しめる家電「けむらん亭」を中心に紹介します。けむらん亭で燻したおつまみを試食しながらベランピングをプチ体験。
パナソニックの「スモーク&ロースター けむらん亭 NF-RT1100」は、2022年3月1日に発売された新製品。価格はオープン、推定市場価格は42,000円前後です。
庫内には遠赤ブラックヒーター×2本を備え、庫内の両サイド・上部・奥という4面にはセラミック備長炭コート。燻製だけでなく、炭火で焼いたようにパリっとしたグリルも可能です。オートメニューを備えているので、サンマや鮭の切り身といった焼き魚、鶏肉、干物などを調理できます。とはいえ、なんといっても注目の機能は燻製作りです。
燻製用のチップとアルミホイル、そして燻製したい食材を用意しましょう。今回の実演では、市販の6Pチーズを使いました。
まず、付属する「くんせい容器」の底に燻製用チップを入れます。燻製用チップはホームセンターなどで買ってきた好みのもので大丈夫。
続いて同じく付属の網を乗せ、網の上にアルミホイルを敷きます。なお、水分や油分が少ない食材、または網の目から落ちにくい大きな食材を燻製するときは、網の上のアルミホイルは不要です。
網の上に食材(ここでは6Pチーズ)を乗せて、さらに上から別のアルミホイルでしっかりとフタをします。香りが逃げないよう、ホイルをぴっちりとかぶせるのがポイントです。
あとは時間を設定してスタートするだけ。今回はさくらチップを使い、15分間の加熱です。
王道の燻製チーズ。文句なしに美味しい!
さくらチップのほか、ブナのチップ、ウイスキーウッドのチップを使ったスモークチーズも試食。
さくらチップはクセのない香りでしたが、ブナはもう少し木の香りが強め。ウイスキーの樽を使ったというウイスキーウッドは、木の香りにお酒の甘く豊かな香りがプラスされ、より深みが増します。燻製チップの違いを比べる楽しさは手作りならでは。
燻製した調味料は、普段の料理をレストランの味に
パナソニックの調査によると、ひとくちに燻製といっても、食材が柔らかくほのかに香る仕上がりが好きな人、香りが強くてパンチのある仕上がりが好きな人と、好みが分かれるそうです。
そこで新しいけむらん亭では、燻製の設定を「強め」「弱め」で調節できるように。これによって、「弱め」設定を使えば調味料の燻製も可能になりました。対応する調味料は、塩、粒こしょう、味噌、ゴマの4種類。なお、オリーブオイルや醤油といった液体類、油類は燻製できません。
燻製した調味料は、香りが深みを増して味に奥行きが出ます。切った野菜や即席スープと燻製調味料を合わせただけで、普段の料理がちょっと高級な料理にランクアップしたかのよう。
調味料は一度燻製すれば、密閉保存で1週間~1カ月ほど風味が持続するそうなので、休日に燻製調味料を作り置きしておくとよさそうです。これはぜひ試して欲しい!
名前の通り「けむらん」です
「けむらん亭」という名前の通り、燻製している間ほとんど煙が出ません。できあがってアルミホイルを開けると、ふわっと煙が出てきますが、調理中はうっすらと香りを感じる程度です。
けむらん亭の内部には、14層の触媒フィルターと強制排気ファンを搭載。強制排気ファンが煙を触媒フィルターに送り込み、煙のもとを分解するため、煙を約90%カットするという仕組み。しかも触媒フィルターや排気ファンはお手入れいらず。これはうれしいところ。
ちなみに、庫内の汚れが気になったら「お手入れモード」を実行し、庫内の汚れを焼き切ってキレイにします。受け皿とガラス窓は外して洗えます。
燻製でベランピングを楽しく
今回のベランピングセミナー、ゲストはキャンプコーディネーターのこいしゆうかさん。こいしさんによると、自宅で簡単に始められるベランピングは、キャンプの未経験者や初心者にもぴったりとのこと。
家のベランダや庭を使って、キャンプのような雰囲気で料理やお酒を楽しむのがベランピング。中でも「バーベキューや燻製はキャンプ気分が味わえる料理」(こいしさん)です。さらに、「燻製に挑戦したくても、マンションのベランダや住宅街では煙が気になります。いざ自分で燻製してみると火加減が難しくて失敗することも多いのですが、けむらん亭なら簡単です」と続けます。
こいしさんのおすすめ燻製食材は、チーズ、バナナ、市販のサラダチキン。非日常を楽しむベランピング、燻製料理を添えればより贅沢な気分と時間を楽しめます。
また、アウトドアグッズは数多くありますが、これからベランピングを始めるなら、チェア、テーブル、食器、そしてランタンや音楽を流すスピーカーがおすすめ。こうしたグッズをそろえると、自宅のベランダや庭でもアウトドア気分が盛り上がります。
会場にはパナソニックのLEDランタン「球ランタン(BF-AL05N)」が卓上と天井を優しく照らしていました。こうしたランタンを使うだけで、アウトドアな雰囲気を演出できます。
テーブルにはパナソニックの「ポータブルワイヤレススピーカーシステム(SC-MC30)」も。ころんとしたデザインがかわいらしい、内蔵バッテリーでも動くコンパクトなBluetoothスピーカーです。
家電を使ってアウトドア気分を手軽に楽しめるベランピング。燻製の料理を用意すれば、もっと特別感を味わえそうです。施設の予約や移動も必要ないため、桜が咲いたらやってみようかな? と盛り上がった時間でした。