関西を拠点に活動する芸歴10年以内の若手漫才師が競うコンテスト『第11回ytv漫才新人賞決定戦』が20日、大阪・読売テレビ本社で行われ、芸歴8年目のカベポスター(永見大吾・浜田順平)が優勝した。
決勝戦には、さや香、カベポスター、丸亀じゃんご、たくろう、フースーヤ、ダブルヒガシが出場。優勝を決する最終決戦では、ファーストランドをトップで通過したカベポスターがわずか1点差で2位につけたダブルヒガシとの接戦を制し、頂点に立った。
さまざまな賞レースで活躍するカベポスターだが、優勝は今回が初。ようやく手にした初タイトルに、浜田は「何かで優勝するのが念願だったので本当にうれしいです。ずっと負けてきた悔しさが晴れたという気持ち」と感無量の様子。
一方、永見は「(先輩の)コウテイさんが優勝したときに九条(ジョー)さんが泣いていて、“めっちゃ泣いてましたね”と後でイジったりしてたんですけど…やっぱり泣くもんやなって(笑)」と優勝決定の瞬間にあふれた涙を振り返り、「1位を獲れるような人生やないと思ってたけど、“違うんだ、獲れるんだ!”と思いました」と感激しきりだった。
優勝を争ったダブルヒガシとは、ともに大阪NSC36期出身の“同期”。浜田は「ダブルヒガシの背中をずっと追っかけてた。意識もしてたし、どっちが勝ってもうれしいけど、勝てたら最高やなと思ってました」と勝利の喜びを噛みしめた。
次なる目標は『M-1』。「やはりどうしても『M-1』は勝ちたい。今回優勝できたので、これからは腰を据えて狙えるかなと」と浜田が意欲を語ると、永見は“M-1必勝”に向けた独自のプランを披露。
「まず、『探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ)の探偵になりたいんです。そこで松本(人志)さんとちゃんと絡んで、いい印象を与えた上で優勝したい」と審査員の懐柔を目論み、「僕の中ではそれが一番の近道なんで」と奇策をぶち上げて笑わせていた。