あなたは「ヘビのような顔」という比喩表現を聞いて、どんなイメージをしますか? 眼光は鋭く冷酷で無情な印象を持つかもしれませんが、Twitterに投稿されたある漫画を見たら、脳内がちょっとバグってしまうかもしれません。

おにぎり@ヤモラと一緒(@oni_giri_2015)さんが投稿した4コマ漫画をご紹介します。

ヘビの解像度が上がった結果、
小説などの比喩表現が脳内で
バグるようになった。(@oni_giri_2015より引用)

  • (@oni_giri_2015より引用)

「ニホンヤモリから爬虫類沼にダイブした」というおにぎりさんは「ヘビのような顔」と聞いて、様々な種類のヘビを思い浮かべますが、その顔はどれも冷酷な印象とはほど遠い顔……。「本当に?」と思った方は、「ホシニラミスナボア」とネットで検索してみたらきっとわかるはず。

この脳内がバグる現象に、爬虫類が好きな方からは「わかりみ」といった共感の声や、「副作用が……」「どのヘビも可愛くてええな 比喩の元来の意味であった【冷酷そう】とか【陰険そう】というのが霧散しとるw」「ホシニラミスナボアは豚かつ定食とかご馳走してくれそう」とツッコミのコメントも寄せられています。

爬虫類沼にハマった方の視点で見ると、種類によって様々な顔がありそうです。投稿者のおにぎりさんに、投稿のきっかけを伺いました。

「ヘビのような顔」、投稿者に聞いてみた!

――「ヘビ」といっても色々な顔があるんですね。投稿のきっかけを教えてください。

昨年の秋にニホンヤモリを保護して飼育を始め、そこから爬虫類の魅力に引き込まれました。Twitterでヘビを飼育している方々による、可愛くて面白いヘビたちの投稿を楽しく拝見していた折に、その顔の多種多彩さにすっかり夢中になっていました。

つぶらな瞳と整った顔の輪郭が美しいヘビ。丸顔で小動物のように愛らしい顔のヘビ。ゆるキャラのような個性的な顔のヘビ――そこでふと「ヘビの顔」といえば、一般的に「情を感じさせない顔、冷酷な顔」など怖い顔を表す比喩として使われる事が思い起こされました。

「ヘビに睨まれた蛙」という諺のイメージが大きいからか、目だけをとっても恐怖を強調するニュアンスで使われます。しかしヘビの多種多様で魅力的な顔を知ると、本来の比喩表情では脳内イメージがブレブレになってしまうなぁ~となんだか可笑しくなって描いたのがあの4コマになります。

――可愛かったりユーモラスな顔立ちのヘビもいるんですね。逆に「冷酷そうな顔のヘビ」と聞くと、どんな種類を思い浮かべますか?

私はまだまだ知識も経験も浅い身なので、これ! と具体的に指す事は難しいのですが、悪役顔としてかっこいいなと感じるのはフードコブラ属のヘビです。怖くて危ない、あきらかに悪いやつなデザイン、でもカッコいい! 好き!! というトキメキを感じます。やっぱり怖さもまたヘビの持つ魅力なんだなと。

――ヘビというと、危険だったり種類によっては毒を持っているイメージもありますよね。

私は田舎で育ったため、子どもの時分には虫や蛙、ヘビも捕まえて遊んでいました。祖母はそんな私に「シマヘビやアオダイショウはいいが、ヤマカガシには絶対に触ってはいけない。家の近くでみたら大人に教えなさい」と繰り返し言い聞かせました。なので、私が1番怖いと思うヘビはヤマカガシです。


子どもの頃からヘビは身近だったけれど、ニホンヤモリを保護したことをきっかけに爬虫類にハマったというおにぎりさん。今度から「ヘビのような顔」と聞いたらきっとあなたも脳内がバグりそうな4コマ漫画の紹介でした。