世界には思わず目を疑うほどの絶景がたくさんあります。「絶景」というと海外を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、日本国内にもまだまだ、SF映画の世界と見まがうばかりの風景が眠っています。

「うわっ!すごい!」「幻想的すぎる」と、Twitterで6.7万件以上のいいね(3月18日時点)を獲得した、「富山の本気」を撮り続けるフォトグラファー・イナガキヤスト(@inagakiyasuto)さんの1枚がこちら。

雪の大谷から見上げた富山の本気。(@inagakiyasutoより引用)

  • (@inagakiyasutoより引用)

「雪の大谷から見上げた富山の本気」というテキストとともに投稿されたのは、立山黒部アルペンルートの雪の壁と雄大な天の川が印象的な1枚の写真。天高くそそりたつ雪壁のあいだから白とブル―のグラデーションを描く空が姿をのぞかせ、SF映画の世界に迷い込んだかのような幻想世界が広がっています。

普段はこの場所での写真撮影はできませんが、立山黒部アルペンルート全線開業50周年を迎えるにあたり、イナガキさんが仕事で撮影された貴重な1枚なのだそうです。

この投稿に対し、リプライや引用リツイートでは、「本当、超特権でこの風景が観られるなんて羨ましくてしょうがない(^^)」「やばい! こんなきれいな天の川みたことないです」「日本国内にも海外に負けない幻想な夜景が有るとは」と、現実のものとは思えないほどの美しさを称賛する声が続々。

また、富山に行ったことのある方からは、「もう……絶句。 僕はアルペンルートがとても大好きで、過去二回訪問させてもらいました。雪の季節は是非とも行きたいと唸りました」「雪の大谷は昼間でしか観た事なくて冬の星空が綺麗な夜の大谷も素晴らしいですね」など、「素晴らしかった」「また行きたい」といったコメントも多数寄せられていました。

思わずため息が出る「雪の大谷から見上げた富山の本気」の撮影秘話や富山の魅力について、撮影者のイナガキヤストさんにうかがいました。

「雪の大谷から見上げた富山の本気」、撮影者に聞いてみた

――この写真を撮影した場所について教えてください。

この写真は2021年4月15日、立山黒部アルペンルートの雪の大谷から撮影しました。基本的に夜入って撮影することはできないのですが、立山黒部アルペンルート全線開業50周年メモリアルフォトグラファーとして特別に撮らせていただきました。

また雪の大谷は二車線分除雪されているのですが、2021年は立山黒部アルペンルート全線開業50周年を記念して「開業当初の雪の大谷」を再現した一車線のみの区間がつくられていました。この写真はそこから撮影したものですので、貴重な瞬間ではないかと思っております。

今年の立山黒部アルペンルートは4月15日に全線開通予定です。今年の雪の大谷は、定番の「雪の大谷ウォーク」や「パノラマロード」に加えて、新エリア「#ウチの大谷」が登場します。詳しくは立山黒部アルペンルートのWebページ「雪の大谷フェスティバル」でも紹介しているので、是非立山黒部アルペンルートを楽しんでいただきたいです!

――「富山の本気」のお写真を多数撮影・投稿されておりますが、撮影される際に心がけていることはありますか?

僕が写真を撮るときに感じたポイントを、写真を見てくれた方も同じように感じてもらえるように構図や色を工夫しています。また撮影スポットとして有名な場所を撮る場合は、時間帯や構図などを工夫して、パッとみて僕の写真とわかるようなものになるよう心がけています。

  • 「富山が春に本気出すとこうなる。」(@inagakiyasutoより引用)

――イナガキさんが考える「富山の魅力」とは?

やはり立山連峰だと思います。 富山は地形が特殊で海越しから3000m級の山々を見ることができます。そのような場所は世界中探してもなかなかないそうです。また、普段生活している色んな場所から壁のようにそびえ立つ立山連邦を見ることができるのも魅力のひとつだと思います。それと食べ物が美味しいです!!


イナガキさんは、「富山の本気」をテーマに、富山の美しい自然風景や心あたたまる日常風景を撮影されています。2022年4月9日~5月8日まで「#富山の本気博」と題して、富山市民プラザにて新作を含めた50作品以上を展示する「イナガキヤスト写真展」を開催予定。

お近くの方や富山に行かれる予定のある方は、ぜひイナガキさんが切り取る「富山の本気」をその目で確かめてみてはいかがでしょうか。