MMD研究所は3月18日、2021年8月から半年の間に新規・MNPで契約されたモバイル通信サービスのチャンネルを調査した結果を発表した。それによれば、この間の首位は18.6%で楽天モバイル。Web契約では楽天モバイル、店頭契約ではUQ mobileがトップだったという。

この「2021年8月から半年間の新規・MNP契約数チャネル別調査」は、2021年8月から半年の間に新規/MNPの契約をした18~69歳の男女2,896人を対象に行ったもの。アンケート調査により回収されたサンプルを、人口構成比に合わせるためにウエイトバック集計している。

この期間に新規・MNPの契約をしたメイン利用の通信サービスを尋ねた質問では、楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT VI)が18.6%で首位。以下、UQ mobileが16.4%で2位、Y!mobileが15.7%で3位という結果だった。

  • グラフ:2021年8月から半年間に新規またはMNPの契約をしたメインの通信サービス

    2021年8月から半年間に新規またはMNPの契約をしたメインの通信サービス

引き続き積極的な展開を図っているRakuten UN-LIMIT VIが首位となり、au/ドコモのセカンドブランドがそれに続くという結果は、各キャリアのオンライン専用プランへの移行が落ち着き、セカンドブランドの位置づけが整理されたあらわれか。

契約を行った場所は、店頭が51.7%、Webが43.5%。店頭/Webのそれぞれの契約場所ごとの順位は次のようになっている。

  • グラフ:店頭契約での順位

    店頭での契約

  • グラフ:Web契約での順位

    Webでの契約

店頭契約では、UQ mobile/Y!mobileのセカンドブランドふたつが1位/2位で、Rakuten UN-LIMIT VIが3位。au/ソフトバンクの店舗網と低料金のセカンドブランドという組み合わせの力といえるだろう。今回はRakuten UN-LIMIT VIが3位となったが、楽天モバイルも店舗展開を積極的に進めており、今後は店頭でもさらに契約数を伸ばす可能性がある。MVNOは各サービスをあわせても4.8%にとどまっている。

Web契約ではRakuten UN-LIMIT VIが首位で、ahamo/povo/LINEMOの各キャリアオンライン専用ブランド、UQ mobile/Y!mobileのセカンドブランド、ドコモ/au/ソフトバンクのキャリアメインブランドと続く。3キャリアでは、オンライン専用ブランド/キャリアメインブランドともにドコモがau/ソフトバンクに大きく差をつけている。MVNOは各サービスをあわせれば15.1%で、ahamoに続く比率となっている。

期間中に契約した通信サービスの乗り換えやプラン変更を考えているかを尋ねた結果が次のグラフだ。

  • グラフ:プラン変更・解約意向の有無

    プラン変更を検討しているかどうか

プラン変更を検討している比率が高いのは、ドコモ/au/ソフトバンクの3キャリアメインブランド。契約数で上位だったRakuten UN-LIMIT VI/UQ mobile/Y!mobileはプラン変更を検討している割合が低く、加入者が多いだけでなく満足度も高いことがわかる。

調査概要

  • 調査名:2021年8月から半年間の新規・MNP契約数チャネル別調査
  • 調査期間:2022年2月14日~2月16日
  • 有効回答:2,896人
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:2021年8月から半年の期間に新規またはMNPの契約をした18歳~69歳の男女