いつでもどこでも好きな本を読むことができる電子書籍。本の保管に困ることもなくとっても便利ですよね。

一方で、紙の本はアナログであるがゆえに、まさに災害等で停電になったとしても楽しむことができるのもメリットのひとつ。しかし、紙の本ならではの楽しみ方はほかにも……。

インターネット専門古書店を営む古書森羅さん(@kosyosinra)の投稿をご覧ください。

120年ほど前の本から出てきました。すごいね、長生きだね。戦争も地震も水害もたくさんたくさんあったのに。
(@kosyosinraより引用)

気の遠くなるほどの歳月を、この本のこのページでひっそりと過ごしてきた押し花。ツイ主さんの手によって、いったい何年ぶりに目を覚ましたのでしょうか。なんだか、ロマンを感じます。

この投稿に、「素敵やなあ」「すげえ めちゃぞくぞくする!」「なんてオシャレなんだ……」「壮大なロマンがあって、なんか震えます」「素晴らしい。ただただ素晴らしい」「これだから古本て好き」「押し花作品を作っている身としては 感動です」「あかん、ちょっと涙が……」といった反応が。

また、「この花をこうして挟みながら何を(誰を)思ったのかな」「しおりの代わりに入れていたら素敵だな」「どんな気持ちでこのページに挟んだんでしょうね」など、ここに押し花を挟んだ時の情景や感情を想像する人も目立ちました。

今回は押し花でしたが、ほかにどんなものが見つかることがあるのでしょうか? ツイ主の古書森羅さんにインタビューしてみました。

―― 120年ほど前の本とのことですが、どんな本かお教えいただけますでしょうか?

「家庭雑誌」という雑誌です。

―― 「絶対に本が傷んでしまうので、どうかお気をつけて」というツイートも見ました。本で押し花する際に気をつけることがあれば教えてください。

草花の汁で本が傷むことがあります。ティッシュ等に包んで、できれば大切な本は使用しないほうが良いかと思います。

―― 今回は古本から押し花が出てきたお話でしたが、ほかに本の間からどんなものが出てくることがありますか? 特に印象に残っているものもあれば教えてください。

最近だと、銭湯でズボンを盗まれてしまった人のハガキが印象に残っています。

―― そのハガキがこちらです!

―― 凄いですね。当時の情景が浮かんできて、なんだかほっこりしました。

―― そのほか読者のみなさんへのメッセージ、お知らせしたいことなどがございましたらお願いします。

電子書籍は便利ですけど、古い紙の本にはこういう楽しみもあるということをお伝えしたいです。


電子書籍の普及によって、本を手放してしまった人、本を開くことがなくなってしまった人も多いのでは? 紙の本ならではの素敵な出逢い。みなさんも、子どもの頃に読んでいた本を見返してみてはいかがでしょうか? 何か出てくるかもしれませんよ。