リクルートは3月16日、「JR山手線の中古マンションの価格相場が安い駅ランキング 2022年版」を発表した。同ランキングは2021年10~12月の期間中に、SUUMOに掲載されたJR山手線沿線の駅から徒歩15分圏内にある中古マンションを対象としている。

  • 「JR山手線の中古マンションの価格相場が安い駅ランキング」シングル向け

    「JR山手線の中古マンションの価格相場が安い駅ランキング」シングル向け

専有面積20平米以上~50平米未満の「シングル」向けランキングでは、北区唯一のJR山手線の駅「田端駅」が1位に。価格相場は3,190万円で、カップル・ファミリー向けでも2位にランクインしている。映画『天気の子』(新海誠監督)の舞台にもなった南口は、小さな駅舎がぽつりと佇むのみで、坂道を上っていくと一戸建てが多い閑静な住宅地に。一方の北口には駅ビル「アトレヴィ田端」が併設されるなど、日常品の買い物には困らない環境と、北と南で対照的なエリアとなっている。

以下、2位「大塚駅」(3,230万円)、3位「鶯谷駅」(3,420万円)、4位「池袋駅」「西日暮里駅」(3,480万円)、6位「日暮里駅」(3,494.5万円)、7位「駒込駅」(3,580万円)、8位「田町駅」(3,615万円)、9位「御徒町駅」(3,680万円)、10位「巣鴨駅」(4,030万円)という結果に。

また、注目は8位の「田町駅」。カップル・ファミリー向けでは17位と特別リーズナブルでもなく、シングル向け物件に限ってお得感がある価格相場になっていると言えそう。駅東側には芝浦ふ頭やレインボーブリッジなど湾岸エリアが、駅周辺にはオフィスビルが多いほか、大使館も点在。加えて、東京工業大学・田町キャンパスの再開発が2021年に発表されたことで、商業施設、36階建ての複合施設が建設される予定となっており、ますます街の価値が高くなることが予想されるという。

  • 「JR山手線の中古マンションの価格相場が安い駅ランキング」カップル・ファミリー向け

    「JR山手線の中古マンションの価格相場が安い駅ランキング」カップル・ファミリー向け

専有面積50平米以上~80平米未満の「カップル・ファミリー」向けランキングでは、台東区にある無人駅「鶯谷駅」が価格相場5,380万円で1位に。南口側には寛永寺の敷地が広がり、その先には東京国立博物館や国立科学博物館、上野の森美術館を抱える上野公園といった文化施設が集結。北口側には飲み屋街があり、浅草へと続く言問通りから住宅街へ。昔ながらの一戸建ても多いが、中層~低層マンションも点在しており、駅の乗車人員が少なく駅前も賑やかな雰囲気という感じではないものの、落ち着いて暮らしたい人に向いている駅と言えそう。

以下、2位「田端駅」(5,480万円)、3位「西日暮里駅」(5,580万円)、4位「日暮里駅」(5,599万円)、5位「上野駅」(6,250万円)、6位「大塚駅」(6,280万円)、7位「御徒町駅」(6,380万円)、8位「駒込駅」(6,424万円)、9位「池袋駅」(6,430万円)、10位「高田馬場駅」(6,480万円)と続いた。