毎日がんばっているのに仕事がうまくいかない……。そんな悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。精一杯やっているのにもかかわらずうまくいかないと、仕事に対するモチベーションも下がってしまいますよね。
この記事では、マイナビニュース会員男女508名に「仕事がうまくいかない」と感じる瞬間についてアンケートを実施。寄せられた具体的なエピソードを踏まえつつ、仕事がうまくいかないと感じる人に共通する特徴やその理由、対処法について解説します。
「仕事がうまくいかない」と感じることはありますか?
『はい』(87.8%)
『いいえ』(12.2%)
アンケートの結果、9割近くの人が「仕事がうまくいかない」と感じることがあると回答。多くの人が仕事に対して何らかの悩みを抱えているようです。
「仕事がうまくいかない」と感じる瞬間は?
続いてマイナビ会員に、どんなときに「仕事がうまくいかない」と感じるのか、聞いてみました。その結果をランキングで紹介します。
1位「ミスをしたとき」(15.6%)
2位「スムーズに進められないとき」(14.5%)
3位「結果が出ないとき」(11.8%)
4位「苦手な人がいるとき」(10.2%)
5位「知識やスキルが身についていないと感じるとき」(7.9%)
5位「良かれと思ってしたことが裏目に出たとき」(7.9%)
7位「思い通りに人が動いてくれないとき」(7.3%)
8位「上司と反りが合わないとき」(5.9%)
8位「一人で解決できないとき」(5.9%)
10位「この仕事は自分に向いていないと思ったとき」(5.4%)
11位「自分の意見や気持ちをうまく伝えられないとき」(4.5%)
12位「注意されたとき」(2.9%)
1位「ミスをしたとき」(15.6%)
・「請求書を発行した際に消費税を入れ忘れて、取引先からご指摘を受けてしまった」(47歳男性/建設・土木/その他・専業主婦等)
・「見直しをしたつもりでもミスを連発してしまい凹んだ」(43歳男性/インターネット関連/IT関連技術職)
2位「スムーズに進められないとき」(14.5%)
・「思い通りに事が動かないとイライラする」(40歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「期日が決まっているのに、なかなか段取り通りにいかず焦ることがある」(33歳女性/食品/販売・サービス関連)
3位「結果が出ないとき」(11.8%)
・「営業で実績が出ないとき」(49歳男性/信用組合・信用金庫・労働金庫/営業関連)
・「企画を提案しても、実行部隊との間に温度差があり、結果が出ないとき」(56歳男性/輸送用機器/事務・企画・経営関連)
4位「苦手な人がいるとき」(10.2%)
・「嫉妬してくる厄介な同僚がいる」(47歳男性/医療・福祉・介護サービス/その他技術職)
・「いろいろ文句を言ってくるお客さんがいると辛い」(41歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
5位「知識やスキルが身についていないと感じるとき」(7.9%)
・「人と比べて知識にあまりにも差があると感じたとき」(45歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「自分の知識ではすぐに対応できないとき」(56歳女性/その他/事務・企画・経営関連)
5位「良かれと思ってしたことが裏目に出たとき」(7.9%)
・「丁寧なメール文を心がけていたらメール作成に時間がかかった」(47歳女性/窯業・セラミック/事務・企画・経営関連)
・「元気よく挨拶をして忙しく動き回っていたら、もっと落ち着けと言われた」(42歳男性/食品/営業関連)
7位「思い通りに人が動いてくれないとき」(7.3%)
・「同僚が面倒な仕事をなかなか引き受けてくれない」(50歳男性/流通・チェーンストア/IT関連技術職)
・「部下に仕事を任せたら、嫌な顔をされることがよくある」(56歳男性/官公庁/公共サービス関連)
8位「上司と反りが合わないとき」(5.9%)
・「部下の意見に耳を傾けようともせず、一方的に自分の意見を押し付けてくる」(67歳男性/設計/事務・企画・経営関連)
・「上司の指示が二転三転して、自分の業務スケジュールに支障をきたすことがある」(59歳男性/生命保険・損害保険/営業関連)
8位「一人で解決できないとき」(5.9%)
・「仕事によって決裁権限があり、自分の判断ではどうにも進められないときがある」(61歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/営業関連)
・「企画を考えていて煮詰まってしまったとき」(36歳男性/サービス/営業関連)
10位「この仕事は自分に向いていないと思ったとき」(5.4%)
・「業務内容もそうだが、会社の体質や環境、人間関係など全部が自分と合わない」(46歳男性/輸送用機器/営業関連)
・「接客対応が性格的に向いていないと思ったとき」(63歳男性/電力・ガス・エネルギー/販売・サービス関連)
11位「自分の意見や気持ちをうまく伝えられないとき」(4.5%)
・「自分の考えを伝えたつもりが、違う解釈で客先に伝わってしまった」(67歳男性/設計/事務・企画・経営関連)
・「デザイン業なので、製作したデザインのコンセプトを説明しても理解されないことがよくある」(64歳男性/その他/クリエイティブ関連)
12位「注意されたとき」(2.9%)
・「仕事が丁寧でも時間をかければ誰でも出来ると注意されて虚しくなった」(37歳男性/建設コンサルタント/メカトロ関連技術職)
・「注意されると気になってしまい、逆に悪循環のループにハマって重大な事故を起こしがち」(45歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
仕事がうまくいかない人の仕事の進め方
アンケートの結果からもわかるように、仕事がうまくいかないと感じる瞬間は人によってさまざまです。業務内容やスキル、適正、性格などが大きく関わっています。
その一方で、仕事がうまくいかないと感じることが多い人には、仕事の進め方でいくつかの共通点があります。ここでは、その中でも特に多いものを紹介します。
仕事に優先順位がつけられない
業種にもよりますが、多くの仕事では複数のタスクを同時にこなすことが求められます。仕事がうまくいかないと感じる人は、この優先順位をつけるのが苦手な傾向にあるようです。
優先順位がつけられなければ、目先のタスクばかりにとらわれ、重要な仕事が後回しになってしまいます。結果として、スケジュール通りに業務が進まなかったり、無理に予定に間に合わせようと作業が雑になったりと、ミスが発生しやすくなります。
また、優先順位がつけられないことで作業効率も下がり、悪循環を引き起こす可能性もあります。
時間を区切ることができない
仕事をする上で時間に区切りがつけられないのも、仕事がうまくいかないと感じる人に共通する特徴です。複数のタスクを抱えているのに、ひとつの仕事をいつまでもダラダラと続けてしまうと、結果的に全体のスケジュールが崩れてしまいます。
どんな仕事であっても、長時間続ければ作業効率は落ちてしまうものです。適度に休憩してリフレッシュしたり、ほかの仕事を間に挟んだりして頭を切り替えた方が、短時間で質の高い仕事になる場合もあります。
長時間同じ作業を続けなければならない、という業務内容の方もいるでしょう。それでも「仕事は時間を区切ったほうがはかどる」ということが理解できていれば、仕事の進め方が変わり、成果に結びつきやすくなります。
自分の役割を理解できていない
組織やチームで仕事をしている場合、自分が担っている役割を理解せずに動くと、チーム全体に悪い影響を与えてしまうことがあります。自分のやるべき仕事も見えていないため、形では働いているのにまるで役になっていないといった状況に陥りやすいのです。
上司や同僚から与えられたタスクだけを日々こなしている人ほど、この傾向が強いと言えます。
コミュニケーションが苦手
コミュニケーションをとるのが苦手という点も、仕事がうまくいかないと感じる人に共通する特徴です。たとえ日々ひとりでこなしている仕事でも、上司や同僚とのコミュニケーションを完全に引き離せるわけではありません。
仕事がうまくいなかいと感じる人は、何か困ったことが起きた際に、周囲に相談すればすぐに解決できることでも、ひとりで抱え込んでしまう傾向にあります。こうしていると時間だけが無駄に過ぎて仕事の効率は落ち、トラブルの原因にもなってしまいます。
業務フローを徹底しない
どんな仕事にも、絶対に守らねばならない業務フローがあります。たとえ仕事の難易度が上がっても、業務フローが守られていないと、トラブルが起きたときにしっかり対応することができません。
仕事がうまくいかない人の特徴
仕事がうまくいかないという状況には、その人の性格も大きく関係しています。その内容を考えてみましょう。
ギリギリで仕事をこなす癖がある
追い詰められないとやるべきことができない、というタイプの人もいるでしょう。しかし焦ってこなす仕事はどうしても雑になり、ミスが増えてしまうものです。特に、締め切り直前で仕事をこなすのが癖になっていると、見直しをする時間がなくなり、精神的に追い詰められることもあるでしょう。
さらに、何か問題が発生したときに計画通りいかなくなってしまう可能性もあります。
反省せずに同じミスを繰り返す
仕事をする上で、失敗やミスを完璧に防ぐことはできません。しかし、そこでどう対応できるかが社会人にとってとても重要です。同じミスを繰り返さないためにも、再発防止について考えなければなりません。
時間がないと、目の前のタスクを優先したくなるかもしれません。しかし、対策をとることの重要性を理解できていないことこそが、仕事がうまくいかない原因になっている場合も考えられます。
不向きだと思う仕事を続けている
人によって仕事の適正が異なるのは当然です。自分に不向きな仕事を続けていることが、仕事がうまくいかないと感じやすい原因になっているかもしれません。
経験やスキルが不足している
仕事によっては、経験やスキルが求められる場合もあります。これらが不足していることも、仕事がうまくいかないと感じやすい原因に。
恋愛や健康面など仕事以外で問題を抱えている
家族、恋人、友人との関係や健康面などといったプライベートな面は、仕事への向き合い方に大きく影響するものです。業務に集中しているつもりでも、プライベートに悩みや不安があると能力を十分に発揮できないこともあるでしょう。
仕事がうまくいかないと感じる場合、仕事以外に原因があることも考えられます。
仕事がうまくいかないときの対処法
最後に、仕事がうまくいかないときの対処法を紹介します。
仕事がうまくいかない原因を分析する
仕事がうまくいかないとなぜ感じてしまうのか、その原因をしっかりと分析することが大切です。先ほどくわしくご紹介した中から、自分に当てはまるものはないか探してみてください。
基本を見直す
どんな仕事においても、知識やスキル面の基礎はもちろん、時間や期日を守るといった基本的なルールは重要です。忙しく仕事をしているとおろそかにしてしまいがちですが、改めて見直し、心がけることが大切です。
周囲に相談して助言をもらう
仕事に悩みや問題点があるのであれば、自分一人で抱え込まず、周りに相談して積極的にアドバイスを求めましょう。迷惑がられてしまうのではと心配する人もいるかもしれませんが、たいていの場合、人を頼ったほうが仕事はスムーズに進みます。
公私ともに環境を見直す
仕事上の悩みはもちろん、プライベートで抱えている問題が業務の支障になっている可能性があります。公私ともに、ストレスフリーに過ごせる環境を整えましょう。
仕事がうまくいかない原因を見直そう
仕事がうまくいかない人にはいくつかの共通点があります。それを理解した上で、その原因を自己分析していくことで、仕事がうまくいかないという状況を解消することができます。
今まさに「仕事がうまくいかない」と悩んでいる人は、今回ご紹介したポイントを参考にしてみてください。
調査時期:2022年2月10日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計508人(男性: 418人、女性: 90人)
調査方法:インターネットログイン式アンケート