株式会社QTnetと株式会社戦国が運営する、西日本最大級のeスポーツ総合施設「esports Challenger’s Park」(通称:チャレパ)。福岡・天神にあるチャレパは、幅広い層が楽しめるeスポーツ施設であると同時に、プロeスポーツチーム「Sengoku Gaming」のホームスタジアムでもあります。
記事の前半では、施設内にあるスタジアムやプレイエリアなどの各エリア、定期開催されているパブリックビューイングの模様をご紹介。記事の後半では、「Sengoku Gaming」を運営する株式会社戦国の代表取締役、西田圭さんのインタビューをお届けします。
天神駅から徒歩10分、ロフト8階のワンフロアに展開
チャレパは2021年8月、九州最大の繁華街である福岡・天神にオープン。天神駅から徒歩10分の位置にある天神ロフト8階、延べ床面積およそ610平米のワンフロアに展開しています。施設内は、スタジアム、プレイエリア、配信ブース、PRエリア、スタディルーム、カフェ、ショップの7つのエリアによって構成され、さまざまな用途で楽しめるようになっています。
また、この施設をホームスタジアムとする「Sengoku Gaming」は、福岡を拠点として「九州から世界へ」というスローガンを掲げるプロeスポーツチーム。『League of Legends』(LoL)をはじめとする、9つのゲームタイトルで部門を持っています。
現在は、LoL部門が出場する国内リーグ「LJL 2022 Spring Split」のパブリックビューイングが定期開催されており、リーグ全日程の18時から22時まで、参加無料で観戦できます。
超高速回線でのプレイ環境! 選手たちの練習場にも
広々としたフロアの奥には、20台の高性能ゲーミングPCが備えられた「プレイエリア」と、配信環境が完備された2部屋の「配信ブース」、スポンサー企業の最新デバイスなどが並ぶ「PRエリア」があります。
各エリアに並ぶゲーミングチェアはすべて、「Sengoku Gaming」のロゴが刺繍された特製デザイン。これらは福岡を拠点とする企業、関家具によるゲーミングブランド「Contieaks」で作られたオリジナルのコラボモデルです。
また、九州電力グループの通信事業者であるQTnetが手掛けるチャレパでは、超高速インターネット回線の環境が整っていることが大きな特徴の1つ。施設のネットワークには、データセンターや金融機関などで使われるものと同様の、超高速かつ安定した10Gbpsの専用回線が使用されています。
そのため、選手たちの練習場としても適しており、実際にこの日もPUBG MOBILE部門の選手たちが練習に来ていました。PUBG MOBILE部門のメンバーは、普段からチャレパに集まって練習できる環境を整えるため、選手とコーチを含めた全員が福岡へ移住しています。
スタディルームでは、eスポーツ体験会や公開練習を実施
先ほどのプレイエリアとは別に、10台のゲーミングPCが並ぶ「スタディルーム」も設けられています。この部屋は、前方に講師用のゲーミングPCが2台用意され、教室のようなつくりになっていました。
スタディルームでは、初心者向けのeスポーツ体験会や、企業や自治体向けのeスポーツ講習などを開催。土日に行われているeスポーツ体験会では、スタッフによるレクチャーとともに『Rocket League』や『Fortnite』などのさまざまなタイトルが体験でき、家族連れも多く参加しているそうです。
今後は、「Sengoku Gaming」の選手やコーチによる、プロを目指すプレイヤーに向けた講座の実施も検討しているとのこと。また、スタディルームは外からガラス越しに様子が見える部屋になっていることから、ファンを招いた公開練習にも活用されています。
こだわりのカフェや、チームグッズがそろうショップも
チャレパは、ゲーミングPCを使う目的だけではなく、カフェとしても利用できます。カフェでは、ニュージーランドのコーヒーロースター「Coffee Supreme」が監修する、こだわりのコーヒーが提供されています。
看板メニューは、エスプレッソにミルクを注いだフラットホワイトと、甘辛牛肉がおいしいオリジナルフードの「SENGOKUドッグ」。パブリックビューイングの開催時には、飲み物とスナックをセットにした「応援セット」の販売も行われます。
このカフェでは普段、ノートPCを開いて仕事をしている人もいるのだそう。超高速インターネット回線のWi-Fiが完備されていることを考えれば、仕事をするにも快適な環境だと言えるでしょう。
チャレパの入り口すぐにあるショップでは、「Sengoku Gaming」の公式グッズが販売されています。ラインアップは、キーホルダーやマグカップなどの雑貨から、Tシャツやレプリカユニフォームなどのアパレルまでさまざま。イメージカラーの赤と黒をベースに、チームロゴがデザインされたアイテムがずらりと並びます。
また、このショップではRiot Gamesの公式グッズも扱っており、『LoL』のマウスパッドやフィギュアなども販売。現在、Riot Games公式グッズは商品を直接見られる実店舗での取り扱いが少なく、人気の高さから取材時点ではかなりのグッズが売り切れていました。
ホームスタジアムで応援! LJLパブリックビューイング
5対5の対戦ステージをセッティングすることが可能な「スタジアム」では、約200インチの大画面モニターで試合を観戦できます。この日は、LoL部門が出場する「LJL 2022 Spring Split」のパブリックビューイングが行われました。
お酒を片手に「Sengoku Gaming」を応援する光景は、まさにホームスタジアムのイメージそのもの。現在「LJL 2022 Spring Split」は水・金・日に開催されており、この日は平日夜だったため、仕事帰りで観戦に来ている人が多く見られました。
「LJL 2022 Spring Split」は、全8チームによるレギュラーシーズンが3月25日まで実施され、その後上位6チームによるプレイオフが4月10日まで実施されます。開催スケジュールやパブリックビューイングの詳細は、チャレパの公式サイトをご覧ください。