2022年劇団☆新感線42周年興行・春公演 いのうえ歌舞伎『神州無頼街』が17日より大阪・オリックス劇場にて開幕。初日を前にゲネプロ写真、演出家・キャストコメントが届いた。
同作は劇団☆新感線の新作伝奇時代劇。幕末、駿河国の清水湊を舞台に、若き町医者の秋津永流(福士蒼汰)と、他人の揉め事に口出しをして銭にする“口出し屋”の草臥(宮野真守)が、己自身の宿命と因縁、日本の命運すら揺るがす策謀へ立ち向かうことになる。
語の主人公で博識の若き町医者・秋津永流を福士、陽気でお調子者の口出し屋・草臥を宮野が演じ、『髑髏城の七人』Season月〈上弦の月〉〈下弦の月〉、2020年の『浦島さん』『カチカチ山』でそれぞれ主演を務めた2人が、今作でついに最強バディとして共演を果たすこととなった。
そして、これが新感線5回目の出演となり、シリアスもコメディも自在な堂々たる“準劇団員” 松雪泰子、劇団☆新感線初参加となる高嶋政宏に加え、木村了、清水葉月の4人が富士の裾野に“無頼の宿”を開く、ワイルドかつ謎に満ちた侠客・“身堂蛇蝎一家”を演じる。粟根まことら、お馴染みの劇団員も勢揃いし、歌あり踊りありアクション盛りだくさんの舞台に。無頼の街をヤクザな猛者たちがおおいに暴れ回り、それぞれの過去の因縁に立ち向かっていく幕末伝奇活劇となる。
大阪公演はオリックス劇場にて3月17日~29日、静岡公演は富士市文化会館ロゼシアター 大ホールにて4月9日~12日、東京公演は東京建物 Brillia HALLにて4月26日~5月28日。
演出:いのうえひでのり コメント
『神州無頼街』は、昔からずっと変わらないことをやっているのだけど、時代の進化と共に様々なことがプロフェッショナル化して、劇団としては懐かしさと新鮮さが同居する作品になりました。物語も、ここまでガッツリのバディ物は初めて。そして、幕末・侠客といった(中島)かずきさんが初めて扱う題材でもあります。ただ、ふたをあけたら、かずきさんらしい部分がたくさんあるんですけどね(笑)
(福士)蒼汰とマモ(宮野)の二人は、延期になった期間に『浦島さん』『カチカチ山』という作品に取り組めたことが、今回の作品にもプラスに作用していると思います。
ここ数年はコロナの影響もあって、音楽や立ち回りで見せ場が盛り沢山でお腹が一杯になるような作品があまりなかった。今回は、音楽劇かというくらい音楽も入っていて、『五右衛門ロック』のようなお祭り感満載の祝祭劇で、賑やかで暑苦しい新感線が帰ってきました!是非ご期待ください。
福士蒼汰 コメント
いよいよ開幕しますが、期待していてください! 最高のエンターテイメントに仕上がっていますし、それぞれの個性が存分に発揮されていて、僕も客席で観てみたいくらいです(笑) 宮野さんとは稽古を通して感じたことやアドバイスをお互いにすることができて、とても充実した時間だったと感じています。お芝居や歌、アクションについて、こんなにも壁を感じることなく話せる相手はなかなかいないので、まさに“相棒”だなと。
この作品の見所はなんといっても、歌が多く明るい気持ちになれるところです。「面白い!なんだか気分が晴れる!」という雰囲気を感じ取ってもらえたら嬉しいですし、僕は殺陣を鍛え抜いたので、宮野さんが魅せる歌と共に、是非お楽しみください。
僕らの旅はまもなく開幕!大阪から始まり、静岡、そして東京へ。これから先どんな道を歩んでいくのか、是非注目してください。『髑髏城の七人』Season月で宮野さんと共に作った上弦・下弦の月。今回は力を合わせて大きな満月を作ります。
宮野真守 コメント
毎日毎日、大爆笑!笑いの絶えない現場で、カンパニーの空気が良く居心地の良さを常に感じていました。そして福士君とは毎日一緒に居られるので、「福士蒼汰」の新たな魅力を、どんどん発見できています。真面目で、ストイックで、お茶目で、いたずらっ子で、甘えん坊で、頼りがいがあって……。僕ら、「最強のバディが出来上がっている感」を、ビンビン感じております!
この作品は、とにかく華やか!派手!ど迫力!! ポップさもあって、心が踊ります!そしてその奥底にある…人間ドラマ…。ここが、深いんです。本気で「生きる」とはどう言うことなのか。自分の道を自分でちゃんと選んでいくと言う事とは……。皆様の心に訴えかけるものが、確かにあると思います!
『神州無頼街』カンパニーは、最高です!最強です!そんな僕らの作り出す、エンターテインメントが、面白くないわけがない! と、自信を持って伝えたいです! 絶対に満足していただけると思いますので、是非とも、劇場に遊びに来てください!ちなみに、宮野は、たくさん歌いますよ♪
撮影:田中亜紀