イー・ラーニング研究所は3月14日、「2022年:お小遣い並びに新学年に向けての調査」の結果を発表した。調査は2月3日~23日、20代~50代の子どものいる男女203名を対象に、紙によるアンケート方式にて行われた。

  • どのくらいの金額のお小遣いが適切か

    どのくらいの金額のお小遣いが適切か

子どもにいつからお小遣いを渡し始めるのかを聞いたところ、半数が「小学生低学年(1~2年生)」と回答。また、「小学生未満」(14%)、「小学生中学年(3~4年生)」(20%)をあわせると、8割以上の家庭で、小学4年生までにはお小遣いを渡し始めていることが明らかに。また、「子どもにお小遣いを渡すにはどのような制度がよいと思いますか?」と質問したところ、「定額制」(147人)による支給が圧倒的多数に。次いで「給与制(お手伝いなどの働きに応じて渡す)」(64人)、「年俸制(1年分を一括)」「予算制(使う分を逆算)」(ともに27人)と続いた。

適切だと思われる支給金額は「小学校低学年(1~2年生)」が1,000円未満、「高校生」では5,000円以上が最も多く、年齢が上がるに連れて支給金額も上がる傾向に。自己責任で管理する金額が増えると同時に子どもへの裁量権も大きくなる結果となった。

  • お小遣いを通して子どもに得てほしいもの

    お小遣いを通して子どもに得てほしいもの

次に、「お小遣いを通して子どもに得てほしいものはなんですか?」と尋ねたところ、「お金の使い方」(147人)、「自分で考えて行動する力」(140人)、「限られた中でやりくりする力」(130人)が上位に。限られた範囲内で、使う時期や使い方を自分で考え管理できるよう、お金の価値や将来必要な金銭感覚を身につけて欲しいと思っていることがうかがえた。

  • 新学年に向けての準備で必要なこと

    新学年に向けての準備で必要なこと

「新学年に向けての準備で、保護者が行った方が良いと思うものはなんですか?」と質問したところ、「デジタル環境の整備」(131人)が最も多く、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、教育現場でのIT化が急速に進み、オンライン授業もニューノーマルとなった今、場所を選ばず学習できる環境を整備することが重要と言える結果に。次いで「メンタル面でのサポート」(114人)、「勉強法の見直し」(101人)と続いた。

また、2022年4月より本格スタートとなる「デジタル教科書」に関しては、7割近くが「不安はない」(67%)と回答。さらに、「積極的にデジタル教科書を使ってほしい」と考えている人は9割近く(88%)に達した。