ソニーネットワークコミュニケーションズは3月10日、インターネット接続サービス「So-net」が実施した、20代リモートワーカーにおける自宅の通信環境に関する調査の結果を発表した。調査は2月15日〜22日、20代で週に1日以上リモートワークをし、1時間以上PC作業をしている一人暮らしの働く男女380人を対象にインターネットにて行われたもの。
まず、前年との収入の変化を聞いたところ、51.1%が「前年と変わらない」、16.8%が「前年から減少した」と答え、合わせて67.9%が収入が増えていない事が分かった。毎月のお金の使い方について、20代一人暮らしの4人に3人は「見直しが必要」(75.5%)と答えている。
支出の見直しを考える中、毎月の固定費について聞くと、90.8%が「なるべく低く抑えたい」と答えている。抑えたい固定費の種類は、スマホやケータイ、インターネット回線などの「通信費」が64.1%が最も多くなっている。
通信費が固定費として発生している人に1カ月の金額を聞くと、平均で月額9,210円となった。光熱費の月額平均は8,789円となっており、光熱費よりも通信費の方が毎月421円高く、1年間では5,000円以上高いことになる。
次に、このままリモートワークを続けたいと思うかどうかについては、75.8%が「続けたい」と回答。また、リモートワークに適した家に引っ越したいかについては、10.3%がすでに「引っ越しした」、20.3%が「引っ越しをする予定がある」と答えた。
また、35.0%は「引っ越ししたいと思っている」と答えており、合わせて65.5%がリモートワークに適した住環境を望んでいることが分かった。
コロナ禍以降に自宅の通信環境について聞いたところ、25.5%が「ハイスペックに変更」と回答した。ハイスペックな通信環境に変更した人にその理由を聞くと、「リモートワークが増えた」(45.4%)が最も多い回答となった。
自宅のインターネット回線の種類を聞くと、「光回線」が44.5%で最も多く、以下「ホームルーター」(14.2%)、「モバイルWiFiルーター」(11.3%)、「CATV」(7.1%)で続いた。光回線を使う人が最も多いものの、55.5%は光回線以外の回線を利用している事が分かった。
自宅でのリモートワーク中のインターネット回線に対する満足度を聞くと、20代一人暮らしの場合、79.2%が「満足」、20.8%が「満足していない」と回答している。回線別で見ると、光回線では88.8%が満足であるのに対し、光回線以外では71.6%と低くなっている。満足していない理由については、「回線が不安定」(45.6%)、「通信速度が遅い」(39.2%)多く見られた。
光回線を利用していない人に、自宅で光回線を利用したいかと聞いてみた。すると、59.2%が「利用したい」と答えた。利用に至らない理由については、「費用が高い」(36.8%)が最も多く、次いで「自身の生活に対し持て余してしまう」(27.2%)が続いている。