NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(総合 毎週月~土曜8:00~ほか)でひなたの大叔父・雉真勇役を演じる目黒祐樹がコメントを寄せた。
目黒は「前々から『カムカムエヴリバディ』を拝見していたので、お話をいただいた時はもちろんとてもうれしかったです。と同時に、今まで視聴者側から拝見していた番組に参加するので、物語の中や映画の中、あるいは絵本の中にふ~っと自分が入っていくようなちょっと不思議な感覚も覚えました。出演が決まった時はそういう意味でも、うれしさが倍増するような感じでした。もちろん、村上虹郎さんが演じる勇のことも拝見していました。まさか野球好きの勇の晩年を演じさせていただくことになるとは全く思わずに見ていたので、驚きや不思議な感じ、それから喜び、いろんな感情が混ざりました。なかなか一言では説明できない気持ちになりました」と出演が決定した時の心境を告白。
「この役のお話をいただく前から、『自分だったら勇タイプかな』というようなことを考えながら、雉真兄弟を見ていました。いずれ演じるだろうなんてことはまさか思っていなかった時から、『僕は勇タイプ』だと思っていました」と明かし、「勇ってとても純粋でシャイで、涙もろい一面もあり、晩年特に涙もろくなっています(笑)。でも、自分の気持ちをうまく相手に伝えたいけれども伝えられない、そんな部分もある人物で、僕も、後になって『ああ言っときゃよかった。なんで言えなかったんだろう』と後悔することが結構あるので、そういった意味で、勇とは重なることも多く、同じ仲間かなと思います」と共通点を挙げる。
そして、「勇は、歳を取っても元気で野球が好きです。藤本さんがどのシーンも本当に勇らしく書いて下さっていますので、そんなに頻繁に登場してくるわけではないのに印象的な人物になっていると思います。勇は、相手に感情移入しやすいタイプだから、ちょっと感動するとすぐ感動の涙を流すんです。感情表現が非常に分かりやすくて、その単純さも含めて僕は勇というキャラクターが大好きです。モロに自分の感情を素直に表に出せる、そんな大人でずっといたいなと思います」と勇の魅力を伝えた。
また、「カムカムの現場は、共演者の方々やスタッフの皆さんが役名で声をかけてきてくれて、僕のことも『目黒さん』ではなく、『勇さん』って呼んでくれるからすごくやりやすかった!初日からもう『勇さん』と呼ばれて、最初だけ『あ、僕のことだ!』となったけど(笑)、みんなが勇、勇と呼びかけてくださるので、役に入りやすい環境を作ってくれました。僕もみんなのことを役名で呼んでいて、年下の子には『桃太郎!』とか『ひなた!』とか自然と呼んでいました(笑)。本当に役としてのつながりや、関係性が早く築けて良かったです。現場では、孫に囲まれているような楽しい場面が結構あります。家族に囲まれて、ついワーっと泣いちゃうおじいちゃんみたいに、そういう雰囲気づくりをやってくださいました」と現場でのやりとりを紹介。
「視聴者の皆さんには若い頃の勇の印象が非常に強烈に残っていらっしゃると思うので、それをできるだけ裏切らないように、できれば勇っぽく上手に歳を重ねていられたらいいなと思います。ちょっと甘めの点数で、歳をとってからの勇の登場を見ていただいて評価いただければうれしいです」と視聴者に呼びかけ、「るいと母親の安子の関係も、気になるところで、安子編では母親が娘と決別するというのがどれほどのことなのか、非常に上手に描かれていて衝撃的でした。母親が娘と離れるってとんでもないことだと思うので、それを決意させる『I hate you』というあのシーンは印象に残っています。るい編になってからの深津さんもすごかったですし、竹村クリーニング店のご夫婦や周りの人たちがタッグを組みながらドラマを引っ張ってきてくれたことも大きな功績だと思います。この先、人との気持ちのすれ違いみたいなものが解決するような展開になりますので、お楽しみになさっていてください。僕も皆さんと同じように、今後の物語を楽しみにさせていただいております」と語った。
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