エンゲージメント向上を軸とした組織開発・人材育成コンサルティング支援を行うNEWONEは、「上司と部下の意識に関する調査」を実施し、その結果を3月15日に発表した。本調査は1月28日~2月1日の期間、600名を対象にWEBにて行われた。
「このためなら仕事を頑張ることができる」という、今の若手社員の働く意欲の源泉について、最も近いと思うものから順に1~3位まで選択してもらった。
社会人1~3年目を想定した18~25歳の1位は「プライベートを充実させる」。管理職の第1位は「人間的な成長」。プライベートも大事だとは捉えつつも、働く意欲の第1位は人間的成長やスキルではと捉えていた管理職と、プライベートが大事と答えている1~3年目にはギャップがあった。
ここは12年間でスコアが大きく変わった項目であり、この時代の変化に管理職が対応できていない可能性があるかもしれないという。
次に、今の若手社員がより前向きに、主体的に働くために、企業側は何を提供するべきか。最も大事だと思うものを、若手自身と管理職が思う若手に提供すべきものを調査した。
社会人1~3年目を想定した18~25歳は「発言しやすく、信頼できる職場メンバーと風土」。管理職は「本人のキャリア意向を踏まえた仕事アサイン」が第1位となった。
1年目は職場環境に発言しやすい場を整えてほしいという意向があり、管理職は本人の意向重視。本人のやる気次第のアサインはもちろん大事なことだが、その前に新人が発言しやすい場作りができているかにも、ちゃんと目を向けてあげるべきかもしれないという。
また、現在働いている会社にどれくらいの期間、所属するつもりか尋ねたところ、社会人1~3年目の4割は定年までと回答。6割は現職場に定年までいることは想定していなかった。いよいよ人材流動化時代の傾向がみてとれる結果となっているという。