米Appleは3月14日(現地時間)、macOS Montereyのアップデート「macOS Monterey 12.3」の提供を開始した。昨年6月にWWDC21で発表して話題を呼んだ「ユニバーサルコントロール」(ベータ)、「ミュージック」アプリでの空間オーディオの利用(M1搭載Mac)、新しい絵文字など数多くの新機能を追加する。macOS Montereyユーザーは、メニューの「このMacについて」から「ソフトウェア・アップデート」でmacOS Monterey 12.3にアップデートできる。

ユニバーサルコントロール(ベータ)は、発表時からmacOS MontereyとiPadOS 15の目玉機能として注目を集めていたが、リリース予定が今年の春に延期されていた。同じApple IDで使用しているMacとiPadの両方を1組のキーボード、マウス/トラックパッドで操作できる。MacとiPadの間をシームレスに移動でき、デバイス間でのファイルのドラッグ&ドロップも可能。MacとiPadを共に使う体験を向上させる。

ユニバーサルコントロールを使用できるMacは「MacBook Pro」(2016以降)、「MacBook」(2016以降)、「MacBook Air」 (2018以降)、「iMac」(2017以降)、「iMac」(27インチ5K Retina、Late 2015)、「iMac Pro」、「Mac mini」(2018以降)、「Mac Pro」 (2019)。iPadは、「iPad Pro」「iPad Air」(第3世代以降)、「iPad」(第6世代以降)、「iPad mini」(第5世代以降)。

新たにM1搭載Macで空間オーディオ対応のAirPodsを用いて、「ミュージック」アプリでダイナミックヘッドトラッキングを利用できる。対応するAirPods使用時にコントロールセンターで、空間オーディオの「オフ」「固定」「ヘッドトラッキング」を切り替えられる。

絵文字には、スマイリーの新しい表情や手のジェスチャー、トロール、鳥の巣などが加わった。また、握手の絵文字でそれぞれの手のスキントーンを選択できる。

ほかにも以下のような新機能、強化・改善、修正を含む。

  • 「Podcast」アプリにエピソードフィルタを追加、シーズン、再生済み、未再生、保存済み、ダウンロード済みのエピソードの絞り込みが可能に。
  • SafariのWebページ翻訳機能がイタリア語と中国語(繁体字)に対応。
  • 「ショートカット」が「リマインダー」でのタグの追加/削除/検索に対応。
  • 保存済みのパスワードに自分用のメモを追加。
  • バッテリー容量の測定精度を改善。
  • 「TV」アプリでビデオ視聴中にオーディオが歪んで聞こえることがある問題を修正。
  • 「写真」のアルバムを整理する際に写真やビデオが意図せず移動することがある問題を修正。