タレントの中居正広が、3月21日にNHK総合で放送されるドキュメンタリー番組『笑いの正体 漫才はどこからきてどこへ向かうのか?』(18:05~18:43)でMCを務める。このほどオンラインで取材に応じ、収録の感想やお笑いとの出会いなどについて語った。

  • 中居正広

この場組は、日本の笑いの歴史を改めて振り返りながら、革新的な笑いを生み出した人たちの思いに迫るドキュメンタリー。今回のテーマは「漫才」。「漫才ブーム」の頃から現在に至るまで漫才はどのように進化していったのか、漫才師たちはなぜ漫才師を職業に選んだのか、その時々どんなことを考えてネタを作ってきたのか、芸人たちのインタビューVTRをもとに漫才を掘り下げていく。

中居は「1回目の収録って楽しみなんてことはあまりなく不安のほうが勝ってしまうのですが、自分で言うのもなんですけど、手応えを感じることができた収録になったと思います。面白かったです」と収録の感想を述べ、「ドラマや映画をやっているとき、宣伝することがありましたが、自分が出ていているのに面白くないときがあり、そのときの取材はすごくつらくて。どうしても歯切れのある悪いときが何回かあったんですけど、今回は気持ちよく『見てください』って言えることが何よりだと思います」と安堵の表情で話した。

漫才との出会いについては「小学校2、3年生くらいから漫才ブームで、『お笑いスター誕生!!』という番組があって、僕はそこが初めての漫才との出会い」と説明。また、「一番最初にお笑い番組に出会ったのはドリフターズです」と明かし、「テレビに向かって声を出して笑ったのがドリフターズ。小学校1、2年生のとき、それまで野球しか見ることがなかったんですけど、初めてドリフを見て腹抱えて笑ったのを覚えています」と振り返った。

番組では、スタジオゲストに劇団ひとり、ケンドーコバヤシ、松嶋尚美を迎え、ディープなお笑い談義を展開。インタビューVTRには、松本人志(ダウンタウン)、水道橋博士(浅草キッド)、後藤輝基(フットボールアワー)、塙宣之(ナイツ)、山内健司(かまいたち)、濱家隆一(かまいたち)、野田クリスタル(マヂカルラブリー)、粗品(霜降り明星)という豪華メンバーが出演する。

中居は「世代幅広くいろんな方々にVTR出演していただいて漫才についてお話いただきましたが、物事や作品など仕事するにあたってのアプローチは、正面で向き合って壁にぶち当たってその壁を乗り越えなければいけないということを改めて教えてもらえたなと感じました」としみじみ。

だが、自身が壁にぶち当たった経験を聞かれると、「僕、壁にぶち当たったことがなくて。すみません(笑)。ずっと僕が歩いているところは開けているというか。周りから見たらどうかわからないですけど僕自身、壁を感じたことはないですね」と答え、「壁に当たってみたいです。僕も30年以上になりますけどそれがないので、そういう取り組み方をせずにここまでこれちゃったというのは自分でも申し訳ない(笑)」と話して笑いを誘った。

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