俳優の鈴鹿央士がこのほど、東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『クロステイル ~探偵教室~』(4月9日スタート、毎週土曜23:40~)の取材に応じた。
今作で演じるのは、突然失踪した父親を捜すため、探偵学校に入学した飛田匡。地道でキツい探偵の姿に一度は幻滅するも、次第に“気になると解決するまで眠れなくなる”という能力を発揮するようになるという役柄だ。
これが連ドラ単独初主演となるが、「その言葉だけを聞くと責任とかプレッシャーを感じますけど、作品の良さとか自分の持てる愛情をすべて込めて作っていこうという思いは、他の作品と変わらないです。毎日楽しくできているので、すごくポジティブな気持ちでいれてます」という鈴鹿。
台本を読んで、「スピーディーな展開とテンポ感の良い会話が面白いし、1回読んだだけじゃ分からない深いところにメッセージやポイントが詰められていて、それを撮影していく中で自分も気付きながら、『ここってこういうことだったんだな』と感じています」と印象を語る。
共演者の印象を聞くと、「(特別出演の探偵学校校長役・)檀れいさんはすごく美しいですね。緊張してソワソワして『ヤバい!ヤバい!』と思っちゃって、圧倒されて頭が働かなかったです! 昨日撮影が終わってから、檀さんに『頑張ってね』って肩をポンポンしてもらったので、今すごいやる気満々です(笑)」とメロメロの様子だ。
「『この人、気になるな』とか『そういう生活をしてるんだろうな』とか、ちゃんと人間を理解したいという思いで今生きている」というだけに、探偵への興味は以前からあったそう。撮影前、役の参考で探偵の話を聞くと、「『明日へ進むために真実を知って、依頼者の方が一歩踏み出すお手伝いをする』ということをおっしゃっていて、そういうところへの興味や探究心的なものが自分にもあるので、意外と探偵に向いてるんじゃないかなと思います」と、適性を感じたという。
探偵スキルを使えるとしたら、「マネージャーさんを尾行したみたいですね。僕の事務所の方は、私生活が謎の人が多いので」と、近場な人物をターゲットに挙げた。
タイトルにある「クロステイル」は「接近して尾行する」という探偵用語。そこで、「接近してみたい人は?」という質問が飛ぶと「BTS!」と即答し、「チンチャチョアヨ(本当に好き)っていう感じですね」とハマっていることを明かす。
「ステージ上もカッコいいですし、番組で着ている服もすごいカッコよくて、『こういう組み方があるんだ』と参考にして自分の私服に昇華したりとかもしてます。追いかけたくなっちゃう(笑)」と、檀れいの話題のときと同じように表情を緩ませ、「(直接会ったら)『毎日元気をもらってます、ありがとうございます』と言いたいです」と感謝した。
役柄との共通点で、「気になったことは深掘りしていくタイプ」だという鈴鹿。最後に、今深堀りしてみたいものを聞かれると、「“愛”ですね。恋人への愛とかじゃなくて、人や物、環境とか、そういうところへの愛。去年は愛について考えることが多くて、愛されない役をやって、愛についての本を読んだりしたんです。やっぱり答えという答えは見つからなかったし、先輩に聞いても答えという答えは出てこないから、人生の中でもずっと考えていくことなんだろうなと思って、愛はずっと深堀りし続けていきたいですね」と、哲学的な探究心を見せていた。