Chatwork(チャットワーク)は、チャット形式でのコミュニケーションが可能なビジネスチャットツールです。チャットワークには無料プランと有料プランが用意されており、選択するプランによって使える機能が異なるため、プラン選びに悩む人も多いでしょう。
この記事では、チャットワークの無料プラン・有料プランでそれぞれ使える機能や、無料プランを使う際の注意点などを紹介します。
導入を検討中でプラン選びに迷っている人、とりあえず無料で始めたものの有料にした方がいいか悩んでいる人、有料プランを使いこなせていない気がする人などは、この機会に無料プランと有料プランを比較してみてください。
チャットワークとは
チャットワークは、日本で生まれたビジネスチャットツールです。メニューやマニュアルも全て日本語のため日本人のユーザーにとって使いやすく、国内の中小企業を中心に導入されています。
チャットワークの3つのプラン
チャットワークのプランには、「フリー」「ビジネス」「エンタープライズ」の3種類が用意されています。ここでは、プランごとの料金や機能について見ていきましょう。
フリープラン
チャットワークの「フリー」プランは無料で使えるプランで、下記のような機能があります。
プラン | 料金(月額) | 機能 |
フリー | 0円 | ・ユーザー数100人まで ・コンタクト無制限 ・グループチャットの上限/7グループ ・1対1でのビデオ通話・音声通話 ・2段階認証 ・5GBストレージ/契約 ・ユーザー管理(制限あり) |
チャットワークを試しに使ってみたい場合や、少人数で利用する場合などにおすすめです。
ビジネスプラン
チャットワークの有料プランには2つのプランがあり、「フリー」プランに比べて機能が充実しています。有料プランのうちの一つ「ビジネス」プランの料金や機能は下記の通りです。
プラン | 料金(月額・税抜き) | 機能 |
ビジネス | 600円(1ヶ月無料トライアルあり) (年間契約なら500円) |
・ユーザー数無制限 ・コンタクト無制限 ・グループチャット数の上限なし ・複数人でのビデオ通話・音声通話 ・2段階認証 ・10GBストレージ/1ユーザー ・広告非表示 ・ユーザー管理 |
「ビジネス」プランは、業務でよりチャットワークを活用したい場合におすすめです。
エンタープライズプラン
チャットワークの最上位プランとなるのが「エンタープライズ」プラン。料金や機能は下記の通りです。
プラン | 料金(月額・税抜き) | 機能 |
エンタープライズ | 960円(1ヶ月無料トライアルあり) (年間契約なら800円) |
・「ビジネス」プランで使える機能 ・社外ユーザー制限 ・IP・モバイル端末制限 ・専用URL機能 ・ファイル送受信の制限 ・外部SNS制限 ・シングルサインオン ・チャットログ・エクスポート ・サービス品質保証 |
「エンタープライズ」は、管理機能を強化したい企業に適したプランです。
チャットワークの無料プランで使える機能
使える機能に制限があるものの、無料で利用できるのがうれしい「フリー」プラン。ここでは、チャットワークの無料プランで使える機能を紹介します。
基本のチャット機能
チャットワークの「フリー」プランでは、下記のようなチャット機能を使うことが可能です。
- 1対1でのチャット
- グループチャット(上限7グループ)
- マイチャット
これらのチャット機能では、文字や絵文字を使ってチャット形式でコミュニケーションをとることができます。
マイチャットは自分だけが見ることのできる画面で、自分用のメモやタスク管理に活用できる便利な機能です。
グループチャット
「フリー」プランでは、「グループチャットへの参加は7グループまで」という上限が設定されています。この7グループというのは、アカウント利用開始後に参加した累計となる点に注意しましょう。なお1対1での個人チャットは上限数が設定されておらず、無制限に追加可能です。
2段階認証
チャットツールは不正ログインなどのリスクが心配になりますが、チャットワークでは「フリー」プランでも2段階認証に対応しています。
1対1でのビデオ通話
チャットワークの「フリー」プランでは、1対1でのビデオ・音声通話が可能です。チームや取引先などの特定の相手と通話・Web会議したい場合に利用できます。
複数人でのビデオ・音声通話機能が必要な場合は、「ビジネス」プラン以上の利用を検討しましょう。
チャットワークの無料プランの注意点
チャットワークの無料プランを利用する際は、注意すべき点がいくつかあります。チャットワークのプランを選ぶ前に確認しておきましょう。
グループチャットに上限がある
前述のとおり、チャットワークの無料プランでは参加できるグループチャットが7グループまでに制限されています。
組織の一部でだけ利用するなど、限られた範囲内で利用したい場合は無料プランでも十分ですが、組織全体で使いたい場合や複数の取引先とやりとりしたい場合は、すぐに上限に達してしまう可能性があることを覚えておきましょう。
ストレージが5GBまで
チャットワークの無料プランで使えるストレージ容量は、5GBまでです。多くのファイルをやりとりする必要がある場合は、容量が足りなくなってしまう可能性がある点に注意しましょう。
なお、使用しているストレージ容量は、「ファイル管理」アイコンをタップすれば、「ストレージ使用率」として表示されるので、いつでも確認が可能です。
ストレージ容量が5GBでは足りない場合は、ストレージ容量が10GBの有料プランを検討してみてください。さらに10GBを超えるストレージ容量が必要なら、1,000GBまでは有料で追加できます。
広告が表示される
チャットワークの無料プランでは画面上に広告が表示される仕様となっています。
ビジネスと関係ない広告が表示されることもあるため、広告を表示したくない場合は有料プランを検討してみてください。
有料プランと無料プランの違い
チャットワークの有料プランと無料プランとでは、利用できる機能や機能の制限などに大きな違いがあります。ここでは、チャットワークの有料プランで利用できる機能を見ていきましょう。
グループチャット数が無制限
チャットワークの有料プランでは、無料プランのようなグループチャットの参加上限がありません。無制限にグループに参加できるため、より多くの場面で活用できます。
チーム機能が利用可能
チャットワークの有料プランでは、チーム機能が利用できます。
チーム機能は、チャットワークの組織内で作成したチームをグループチャットに設定することで、ユーザーをチームに追加するだけで複数のチャットに一度にユーザーを追加できるようになる機能です。
セキュリティが強化される
チャットワークの有料プランでは、よりセキュリティを強化できる機能が利用できます。IPアドレスによるアクセス制限や外部SNSとの連携制限機能などがあり、情報漏えいを防ぎたい企業におすすめです。
管理機能が充実
チャットワークの有料プランでは、管理画面から組織内のユーザーアカウントを管理できる機能も備わっています。管理者はユーザーをまとめて追加したり、削除したりすることが可能です。
なお、ユーザー管理機能は複数人が権限を持てますが、すべての管理者機能を利用できる権限を持つのは契約内に1ユーザーだけである点に注意してください。
データ容量が増える
有料プランのストレージ容量は10GBです。無料プランの5GBに比べると2倍になり、さらに多くのデータを保存・送信できます。
チャットワークは無料でも基本的な機能を使える
チャットワークはビジネスに使えるチャットツールです。チーム内のやり取りから取引先とのやり取りまで、さまざまなビジネスシーンで活用できます。
プランは無料プランと有料プランが用意されていて、無料プランでも基本機能となるチャット機能を使うことが可能です。ただし、参加できるグループチャット数の制限や、ストレージ容量の少なさなどのデメリットもありますので、プラン選びをする時はどの程度必要になるかイメージしてみましょう。
まずは無料プランでチャットワークを使いはじめ、機能に物足りなさを感じたら有料プランに変更するといった使い方もおすすめです。ぜひ、自社にあった利用方法を見つけてみてください。