女優の柴咲コウがナビゲーターを務めるBS朝日の特番『地球クライシス2021~気候変動 壊れゆく世界~第3弾』が21日(21:00~)に放送される。
昨年3月、9月に放送した特番の第3弾。第2弾に続いてナビゲーターを務める柴咲は、自然環境との調和を目的にした製品や事業を展開する会社を2016年に立ち上げ、2018年には環境省の環境特別広報大使に就任。一昨年から北海道へ移住し、有機栽培農業などにも取り組んでいる。
番組では、気候変動の世界の現状を描いた英国BBCのドキュメンタリーと取材映像を見ながら、地球の今と未来を、気象予報士・依田司氏、気候科学者・江守正多氏とともに考えていく。リポートには温暖化による海面上昇で水没の危機にあるバングラデシュの実態から、日本ではこのまま対策をしないでいると2100年に多くの砂浜が消失し、海洋生態系に大きな影響を与えるという報告も。番組後半には20年間気候変動を止めるべく活動を続け、環境分野のノーベル賞ともいわれるゴールドマン環境賞を受賞した一般社団法人「クライメート・インテグレート」代表理事の平田仁子氏を迎えたトークセッションも行う。柴咲は平田さんの言葉に熱心に耳を傾け、メモを取っていた。
環境問題についてYouTubeでも発信し続けている柴咲は「私自身、環境保護を生活に取り入れているつもりですけれど、環境を学ぶことが当たり前になればいいなと思います。私の役割はみなさんに興味を広げてもらうことなのかな、と思っています」とコメント。依田氏は「僕は気象予報士として、今地球で何が起きているのか、今後どうなりそうなのかっていう話をよくするんですけれども、実際それを食い止めるためにどう行動すればいいのかというのはなかなかわからない。今回は具体的な話を収録させていただきまして、ためになりました」と語った。
また、依田氏の「日本人は変化を嫌ったり、地球温暖化対策についても我慢を強いられるんじゃないかと思っている人が多い。欧米ではビジネスチャンスと捉えたり、すごく前向きなんです。日本人のマインドをちょっと変えられるような内容でできたらいいかなと思います」という指摘に、柴咲は「クライシスというタイトルを変えた方がいいかもしれないですね(笑)。実際に、私たちがどういう行動をして、シフトチェンジしたら、こういう効果が得られます、みたいなことが分かって、社会全体にとって、どっちが本当に得なのかが分かれば、もっと前向きな議論ができるかなと思います」と番組タイトルにも言及した。