仕事を覚えられず、自分の覚えが悪いことに不安や不満を感じていませんか? 仕事をなかなか覚えられないままだと、ミスにつながったり自信を喪失したりすることも。本記事では仕事を覚えられない原因と対処法について解説します。
仕事を覚えられない人の特徴は?
「仕事を覚えられない」と悩んでいるのであれば、まずは仕事を覚えられない人の特徴に当てはまるかチェックしてみましょう。仕事を覚えられない人にはある程度共通する点があるといわれているため、もしかしたら当てはまっているかもしれません。
「覚えよう」という意識が低い
記憶力には人によって差があるといわれるものの、「覚えよう」と思っていない場合は覚えられません。覚える気がないまま先輩や上司のアドバイスを聞いても意味がありません。覚える努力をしている人は、メモを取ったり業務の振り返りをしたりしているはずです。
要点をおさえるのが苦手である
仕事を覚えるうえでは、要点をおさえることが大切です。あれもこれも覚えられるのならいいですが、そうもいきません。手順や重要なポイント、注意事項など、おさえるべきポイントをうまく見極められていない可能性もあります。
要領が悪かったり、要点を察するのが苦手だったりする人はこのような傾向があるといえるでしょう。
まだ仕事に慣れていないだけ
新入社員や新しく配属された部署など、まだ仕事のやり方に慣れていないため段取りが悪いのかもしれません。仕事をこなすにはある程度の慣れが必要になるので、もう少ししたら「仕事を覚えられない」という悩みから解放される可能性があります。
ただ、早く仕事を覚えたいのであれば、メモを残したり仕事の振り返りを行ったりする必要があるでしょう。仕事に慣れてくると、仕事を覚えられるようになるかもしれません。
優先順位をつけるのが苦手である
仕事を効率よくこなしたいのであれば、優先順位をつけて作業しなければなりません。仕事内容が少ないうちはこなせていても、タスクが多くなってくると手つかずの仕事が出てくる可能性があります。残った仕事が重要な内容だった場合、大きなミスにつながってしまうこともあります。
自分が働くうえで、何が大切でどのタスクを優先すべきなのか、しっかり把握するくせをつけるといいでしょう。
仕事を覚えられないよくある原因について
ここからは仕事を覚えられない原因について考えていきましょう。仕事を覚えられるようになるための対処法を考えるときにも役立つので、自分と向き合って原因を突き詰めてみてください。複数の原因が重なっている可能性もあるので、総合的に判断しましょう。
仕事についてから日が浅い
就職したばかり、転職したばかり、新しい部署に配属されたばかりなど、その仕事についてからまだ日が浅いときは仕事を覚えられなくても仕方ないでしょう。初めて聞く用語や仕事内容ばかりで、慣れていない段階です。段々慣れていくことで、仕事が覚えられるようになります。
自分がすることを把握できていない
教育体制が整っていないなどの原因で、自分が何をしたらいいのかわからないままだと優先順位をつけることも難しいでしょう。
また、社内やチーム内の仕事内容が共有されず、何から手をつけたらいいのか判断できないことも考えられます。自分が所属しているチームや会社の動きを把握して、自分がすべきことを判断しなくてはなりません。
質問できない状況になっている
上司が厳しすぎたり同僚との距離が遠かったり、気軽に質問できない雰囲気になっていませんか? 質問したら「なんでそんなこともわからないのか」といわれたことがあり質問できないなど環境に問題があるかもしれません。
疑問が解消されないまま仕事を進めていると後からミスが発覚する可能性もあるため、質問できる相手がいるといいでしょう。信頼できる上司や相談しやすい同僚との関係性が必要になってきます。
仕事量があっていない
明らかに1人ではできない量の仕事を任されていたら、仕事を覚える段階に行くのは難しいはず。仕事を覚える余裕がなく、タスクをこなすことに精一杯になることでしょう。
適切な量の仕事なのか、覚えられる範囲の仕事なのかなど、仕事量について見直してみてください。
仕事が覚えられないと感じたときの対処法
仕事が覚えられない状態はストレスにもつながるため、一刻も早く抜け出したいはずです。ここでは仕事が覚えられないときの対処法について解説します。自分でも取り入れられそうなものから実践してみてください。
何から取り組んだらいいかわからない人は、メモを取る、勉強するなど1人でも始められるものから取り組むのがおすすめです。
メモを取る
先述した通り、人の記憶力には個人差があり限界もあります。そこで、時間が経っても振り返って確認できるようにメモを取るようにしましょう。記憶だけに頼るのではなく、目で見える形で残しておくことでいつでも見返すことができます。
また、メモを取っておくことで「聞く・書く」の2段階で確認できるため、記憶の定着がよくなる傾向にあります。何度も同じ質問をしないためにも、メモを持ち歩いて積極的に書き込んでみましょう。
質問や確認をこまめにする
業務を進めている間で、質問や疑問が浮かぶことはよくあるでしょう。そのままにせず、浮かんだ時点で上司や先輩などに聞くことが大切です。わからないことを放置していると、思わぬミスにつながったり成長の機会を逃してしまったり、悪い方向に事が進みやすいといわれています。
また、こまめに質問をすることでコミュニケーションを取れるため、人間関係を築くことにもつながります。特に入社したてのころは周りの人との関係性ができていないので、自発的にコミュニケーションの機会を作るのがおすすめです。
上司や仕事ができる人に相談する
「仕事が覚えられないけれど何をしたらいいのかわからない」と悩んでいるのであれば、仕事ができる人に相談してみましょう。仕事ができる人は何を考えて仕事をしているのか、優先順位はどうつけているのかなど、気になることを聞いてみてください。
人に相談することで自分1人では導き出せなかった答えが出てくるかもしれません。この方法も、結果的に周囲とコミュニケーションが取れるのでおすすめです。円滑な人間関係を築いておくことで、今後の仕事もしやすくなることでしょう。
目的や内容を明確にする
仕事はさまざまな人と関わることで成立します。1人で完結するタスクはほとんどなく、誰かの仕事につながっています。その仕事の目的や業務の内容は何なのかなど、自分の仕事の意味を考えてみてください。
何をすべきかわからない人は、前後の業務や目的を考えてみると自然と導き出せるかもしれません。もしわからない場合は、上司や先輩に聞いてみるのもいいでしょう。
わからないことについての知識を身につける
新しい職場や部署だと、用語などわからないことが多いはずです。ただ、それは自分の知識不足から来ているかもしれません。そこで、わからないことへの知識を身につけ、少しでもわかるように努力してみましょう。勉強や知識は無駄にならないのでやっておいて損はないでしょう。
また、何に対しての知識が必要なのかわからない場合は先輩や上司、仕事ができる人に聞いてみてください。方針が固まり、効率的に学習ができるはずです。
仕事が覚えられなくて辞めたいときは?
仕事が覚えられず対処法を試してみたけれど、効果が感じられなかったということもあるでしょう。そういった場合は、「転職・退職」の方向に心が傾くかもしれません。
ただ、仕事内容や量、環境に問題がない場合は、自分の努力次第でどうにかなる場合も少なくありません。そのため、「覚えられないから転職しよう」といった軽い気持ちでは解決できない可能性も十分にあります。
転職するのも1つの選択肢ではありますが、すべての解決策になるわけではないと考え、慎重に吟味していく必要があるでしょう。
しかし、仕事が覚えられない事から心身に不調が出ているのであれば危険なサインです。放置しておくと追い詰められて病を発症するかもしれません。自分からのサインを見逃さず、退職するか否か判断してください。
仕事を覚えられないときは対処法を試してみて
仕事を覚えられない人には特徴があるといわれています。その特徴に当てはまっていた場合は、それが原因で仕事が覚えられないのかもしれません。ただ、自分の問題だけでなく、環境や仕事内容、量などに問題がある場合もあるでしょう。
覚えられない原因をしっかり考えて、しかるべき対処を取っていくのが最善の解決策でしょう。また、対処法を試してみても効果を感じられない場合は、転職を考えてみるのも1つの手です。慎重に見極めて、自分が納得できる方法を見つけてください。