第45回日本アカデミー賞の授賞式が11日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。
新人俳優賞に輝いたのは、今田美桜(『東京リベンジャーズ』)、西野七瀬(『孤狼の血 LEVEL2』)、三浦透子(『ドライブ・マイ・カー』)、吉川愛(『ハニーレモンソーダ』)、磯村勇斗(『ヤクザと家族 The Family』、劇場版『きのう何食べた?』)、尾上右近(『燃えよ剣』)、宮沢氷魚(『騙し絵の牙』)、Fukase(『キャラクター』)の6人。
磯村は「ようやくこの新人賞をいただき、スタートラインに立てたなと思っています。俳優の道を志してよかったのかなと、なんだか少し背中を押してもらっているような気持ちです」と心境を表す。「受賞させていただいた二作品もそうですけれども、映画は社会を映し出す鏡だと思っています。これからも世の中に少しでも貢献できるように努めていくとともに、偏見や差別、戦争のない平和な世界が訪れることを強く願っています」と力強い言葉を発した。
右近は映画関係者に「僕を買って下さい! たくさん映画出たいと思っています」とアピール。さらに「歌舞伎、見に来てください! 映画も見に来てください! 劇場に足を運んで、エンターテイメントの魅力を存分に感じていただきたいと思っています。エンターテイメントにたくさんの幸が訪れること、エンターテイメントの力を心から信じております」と語った。
また宮沢は「コロナで世界中がちょっと暗い毎日を送っておりますが、改めて皆様に希望を与える作品がこんなにたくさんあるんだということを再確認することができました」としみじみ。Fukaseは「自身のバンドが10周年を記念したツアーをしていまして、10年間も音楽をやらせていただいた先に、こういう素晴らしい賞をいただける未来が待っていると、10年前の僕が知ったらどう思うだろうなと思いながらここに立っています。とても嬉しいです」と喜んだ。
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