1862年にロープメーカーとしてスイスで誕生し、今年で創業160年を迎えたアウトドアブランド「MAMMUT(マムート)」。3月10日〜2022年末にわたって「マムート160周年記念プロジェクト ~すべては山を楽しむ為に~」を行う。プロジェクト始動にあわせて俳優・アーティストの柴咲コウさんがプロジェクトアンバサダーに就任した。
革新的な製品開発やCSR活動を通して世界中で「山」を楽しむ人々をサポートしてきたマムートがこの先もずっと山を楽しめる世界であり続けてほしいという願いを込め、山の魅力、そして山を守る環境保護の大切さを次世代に伝えようと立ち上げたもの。
記者発表会で柴咲さんは「長い歴史の中で自然と共に進化し続けるマムートの160周年記念プロジェクトアンバサダーとしてお声掛けいただきとても光栄に思います」と挨拶。「美しい山の景色や自然が地球温暖化や環境破壊によって失われてしまわないように、環境保護の大切さと向き合い、このプロジェクトがひとりひとりの意識や行動を変えるきっかけになっていただければと願っております」と語った。
また、富山県立山地域の積雪、雪崩、気象調査を継続し、2012年には日本初の現存する氷河を確認した富山県立山カルデラ砂防博物館学芸員・公益社団法人日本山岳ガイド協会理事の飯田肇氏もプロジェクトのアドバイザーとして参画。
「日本は美しい山の風景に恵まれた自然大国ですが、過去20年で気象や雪の降り方が激変しています。私が研究している氷河も温暖化の影響を受ける顕著な例ですが、美しい山の風景を守ろうというマムートに賛同し、アドバイザーとして協力することになりました」(飯田氏)
同ブランドは、2050年までにネットゼロ(温室効果ガスの排出、吸収、除去の合計値ゼロ)の実現に向けて、この目標を2030年までに達成するように活動を加速。今後も、環境に配慮した製品生産とさまざまなCSR活動を通じて、自然環境の保護とアウトドアブランドの共存を目指すという。
マムート・スポーツグループジャパン代表取締役社長CEOの福田太一氏は、「マムートの2つの遺伝子である山と大自然を楽しむ文化と、そのフィールドである自然環境の保全への真剣な取り組みという文化から、160周年プロジェクトの企画を考えました。山の楽しさとその環境を守る大切さをブランドの周年となる一年間を通して伝えていきたいです」と話した。
3月10日~13日、日本初公開となるマムートの160年間の革新的な製品と日本の守るべき美しい山景色の写真展示を行う「マムート160年にわたるイノベーション展 ~すべては山を楽しむ為に~」を「SAI Gallery」(RAYARD MIYASHITA PARK South 3F/東京都渋谷区)で開催する。11時〜21時。入場無料。
これを皮切りに、5月からは日本各地の美しい山々を訪れる登山ツアーを敢行、さらに8月には子どもたちと一緒に環境問題と美しい山の保護を考える「山の日特別授業」など、一般の人が参加できる各種イベントを企画している。
8月から9月には、日本に残された数少ない氷河の一つである北アルプスの立山にある「内蔵助氷河」を登る予定。さらに「日本の守るべき美しい山景色」の写真の投稿を募Instagramフォトコンテストなども予定している。
また、ブランドでは160周年を記念した限定アイテムを2022春夏コレクションで販売。環境に配慮した素材を使用したソフトシェル、ハードシェル、Tシャツなど計6型を展開している。