アメリカン・エキスプレス・インターナショナル,Inc.は3月8日、「確定申告」に関する調査結果を発表した。調査は2月7日~9日、自身で確定申告をする自営業・フリーランスの男女600名(事業年数4年以上400名、同4年未満200名)を対象にインターネットで行われた。
確定申告に必要な作業について、それぞれどれくらいの時間がかかるかを教えてもらったところ、最も時間がかかるのが、「源泉徴収票や領収書など必要書類のとりまとめ」で129分。次いで「データの集計」(127分)、「集計結果の記入や入力」(121分)と続き、確定申告のために必要な作業時間は平均で752分もかかることがわかった。
また、大変だと思う作業を聞くと、時間がかかる作業と一致し「源泉徴収票や領収書など必要書類のとりまとめ」(43.8%)、「データの集計」(37.8%)、「日々の帳簿付け」(36.5%)が上位に。その結果、何にストレスを感じるかと尋ねると、「仕事上の人間関係」(48.0%)より、「納税や確定申告」(70.7%)の方が多い結果に。
さらに、e-Taxの利用状況について調べると、利用率は44.7%と半数以下。利用者の91.4%が「自宅でできる」ことを評価するも、36.9%が「理解しづらい」と回答した。
次に、事業年数4年未満の人を対象に、創業時のお金の不安について聞いたところ、「収入が減る・安定しない」(72.5%)が最も多く、次いで「納税や確定申告」(63.5%)という結果に。創業時に感じる確定申告の悩みは、「作成に時間をとられる」(57.5%)、「不備がないか不安」(44.5%)、「提出に時間をとられる」(22.0%)、「確定申告についての情報収集の仕方がわからない」(20.5%)、「相談できる相手がいない」(19.5%)が多くあがった。
事業経費の支払いに利用しているクレジットカードの種類を聞くと、「プライベート用の個人カード」を利用している人は49.0%、「ビジネス用の個人カード」は13.0%。一方で、事業経費の支払いにクレジットカードを「使用していない」という人が38.7%もいることがわかった。
また、ビジネスとプライベートで支払いを分けている人は14.7%。ビジネス専用のクレジットカード(ビジネスカード)を利用して良かったことを聞くと、「経費の事務処理が楽、より短時間で行える」(60.2%)、「プライベートとビジネスの区別ができる」(46.6%)、「確定申告が楽になる/短時間で行えるようになる」(28.4%)が上位に。新しく事業を始める人にビジネス専用のクレジットカードの作成を進めるかと聞くと、75.0%が「勧めたい」と回答した。