誰でも仕事でミスをしてしまうものです。仕事でミスをしてしまうと、ショックや恥ずかしさ、申し訳なさから落ち込むこともありますよね。

しかし失敗は成功のもとで、ミスした経験から学べることがたくさんあります。また、事前にミスを予防することもできます。今回は、仕事でミスばかりしてしまう人の特徴や原因、ミスの対処法、予防法などをくわしく解説します。

  • 仕事でミスが多い人の特徴

    ミスをしてしまう人の特徴や原因、対処法や予防法をご紹介します

仕事でミスばかりする人の特徴

仕事におけるミスの種類はいろいろとありますが、ミスしてしまいやすい人には特徴があるといわれています。ここでは、仕事でミスが多い人の特徴をご紹介します。

経験が浅い人

経験が浅い人は、仕事の全体像が把握できていないことや対処の仕方がわからないことから、経験を積んだ人に比べてミスが多くなりがちです。キャリアが浅い新人時代の仕事のミスは誰もが経験することなので、落ち込む必要はないでしょう。

おっちょこちょいな人

どこか浮ついていて落ち着きが足りない人は、ケアレスミスが多い傾向があります。おっちょこちょいな人は、自分の性格を認識した上で落ち着くことを意識しながら、ミスがないかの確認をこまめにしつつ仕事を進めることが必要です。

時間に追われながら仕事をしている人

納期が迫っており時間に追われていると、普段は冷静に対処できる人でも、焦ってうっかりミスをしてしまう場合があります。時間や気持ちには常に余裕を持つことが、仕事でミスを起こさないためのポイントです。

自己判断で突き進んでしまう人

仕事を進める上で都度上司に確認を取らず、自分勝手に判断して進めてしまう人は、大きなミスを起こす可能性が高いため要注意です。

決定権を持たない立場であれば、細かいことでも上司とコミュニケーションを密に取るよう意識し、自己判断で行動することは避けましょう。

ミスを引きずってしまう人

1つのミスでひどく動揺し切り替えられないまま仕事をしていると、さらなるミスを起こしてしまう可能性があります。ミスを反省したら気持ちを切り替えて、同じミスをしないよう冷静に分析しましょう。

  • 仕事でミスが多い人の特徴

    仕事でミスばかりする人にはそれぞれ特徴があります

仕事でミスを起こしてしまう原因

仕事でミスが多い人には、上記でご紹介したような特徴があると考えられます。ここでは、仕事でミスをしてしまう原因についてご紹介します。

環境が悪い

集中力を低下させるような劣悪な環境下で仕事をすると、ミスを起こしてしまいがちです。周りの雑音や騒音などは集中力を削いでしまいます。加えて、会議や電話が多すぎるといった環境も、業務を中断させてしまうのでミスの原因になりえます。

疑問点を解決せずに受け流してしまう

経験が少ない仕事を担当する場合、疑問点が多く出てくるでしょう。そういった疑問点を上司に確認せず、十分に理解できていない状態で仕事を進めてしまうとミスを招いてしまいます。

前回のミスから学ばず成長していない

ミスは誰でも起こしうるため仕方のないことです。しかし、一度してしまったミスを再発させないように学習するということを怠ると、いつまでも新人時代と同じレベルのミスを繰り返してしまいます。

  • 仕事でミスをしてしまう理由

    仕事でミスをしてしまう理由を3つご紹介します

「もう辞めたい」と落ち込む前に! 仕事でミスをした際の対処法

自分の仕事にミスがあると、落ち込み、放心状態になってしまうこともあるでしょう。しかし、落ち込む前にミスを最小限にするための対処をしなければなりません。ここではミスの対処法として、しなければいけないことを3つご紹介します。

ミスをすぐに上司に報告

ミスがわかった時点ですぐに上司に報告しましょう。どのようなミスをして誰に迷惑をかけたのか、詳細をわかりやすく報告する必要があります。

このステップで重要なのは「早く伝える」という点です。「叱られるのが怖い」「どう伝えればよいかわからない」と憂鬱な気持ちになってしまいがちですが、先延ばしにしてよいことは一つもありません。

迷惑をかけてしまった相手に謝罪する

事態が落ち着いてきたら、迷惑をかけてしまった相手全員にきちんと謝罪をしましょう。社外の相手に対しては、電話だけでなく、場合によっては直接お詫びに行く必要もあるでしょう。

ミスの原因や結果を分析して周りの人と共有する

ミスをしてしまった場合、迷惑をかけた人への謝罪だけで満足してはいけません。きちんとミスの原因を調べ、対策を立てることで同じミスを防ぐことができます。情報を共有して、必要であれば社内ルールの見直しなども行えば、自分だけでなく周りの人のミスも防止できます。

  • ミスの対処法

    ミスの対処法として重要なステップは3つあります

ミスの予防方法

最後に、ミスの予防法についてご紹介します。事前にミスを防ぎ、職場の人に迷惑をかけないためにできることを確認しておきましょう。

前回のミスの原因と対策を把握する

ミスには必ず原因が存在します。そしてその原因によって、今後の対策方針も異なります。自分で考えてもわからないときは、上司に相談して原因と対策をセットで把握しましょう。

集中できる環境を整える

ミスが集中力の欠落によるものなのであれば、仕事に集中できる環境を整えましょう。引き出しや机の上を整理整頓したり、パソコン内のデータをフォルダに分けてきれいに整理したりすることで集中力を保ちやすくなります。

また、隣の人との席が近く、電話の声や話し声が気になるようであれば、静かな場所に移動するか、衝立を置くことで雑音が緩和できる場合もあります。

小さなことでもメモして確認する

重要な情報やタスクだけでなく、ささいな情報もメモして残すようにすることで、小さなミスを防ぐことができます。人は、大切ではないと判断した情報についてはすぐに忘れてしまいがちです。

ですが、実はそういった細かい情報に大事なヒントが隠されています。どんなことでもメモをとるクセをつけておけば、忘れてしまいやすい細かい内容まで後々確認できるので便利です。

仕組み自体を見直す

業務の内容ややり方が徐々に変化しているにも関わらず、会社のルールや手順が昔のままでしばらく更新されていないといったケースではミスが発生しやすくなります。ルールや手順に問題はないかを定期的に確認し、ミスが発生しそうなところは十分に補足したり、修正したりする必要があります。

上司にチェックしてもらう

自分よりも経験やスキルを持っている上司にチェックしてもらうことで、ミスを事前に防ぎやすくなります。ただし上司が常にチェックしてくれるとは限らないため、自分で第三者目線でチェックするという努力も必要です。

  • ミスの予防方法

    予防策を講じることで、ミスは防げます

ミスをしたときに大切なのは失敗から学ぶこと

仕事の中でミスをしてしまうと、落ち込んで自分を責めてしまったり、ミスを引きずってしまったりするかもしれません。しかし仕事をしていればミスは誰でも起こしうるもの。失敗した後に気持ちを切り替えなければ、さらなるミスを起こしてしまう可能性もあります。

ミスをしたときは、すぐに報告・相談といった対処をし、原因と対策を立てることで二度と同じミスをしないようにしましょう。そして、ミスを起こさないように、事前の予防をしっかりすることが大切です。