帝人は3月4日、3月8日の国際女性デーに向けて実施した女性の身体の不調やデリケートゾーンの悩みについての調査の結果を発表した。調査は2月、20代〜40代の働く女性300人、20代〜50代の働く日本人男性50人、20代〜50代の日本で働く外国人男性50人を対象にインターネットにて行われたもの。
まず、女性の2人に1人が生理による体調不良で仕事や生活に影響が出ている事が分かった。
続いて、日本人男性・外国人男性に生理中に心身が不調な状態となっている女性に対してどう思うか聞いたところ、「男性はもっと生理を理解するべき」「寄り添いたい」との回答は日本人男性が38%、外国人男性は42%を占めた。一方で、「生理になったことがないから、気持ちはわからない」との回答は外国人男性が18%であるのに対し、日本人男性では46%となっている。
在籍している会社では生理休暇の制度があるか尋ねたところ、61%が「生理休暇の制度がない」と回答。生理休暇の制度を利用している女性は4%にとどまった。男性の生理休暇認知度については、日本人男性は62%、外国人男性は88%となっている。
生理による体調不良やデリケートゾーンの不調を感じた時の仕事については、75%の女性が「特に休暇や早退などの対処はしない」と回答。有休利用は8%、早退は6%となっている。一方で、男性で生理休暇利用に賛成しているのは日本人では54%、外国人では32%であった。
次に、女性を対象にデリケートゾーン事情について調査。
デリケートゾーンの不調(かゆみ、におい、ムレなど)で仕事や生活に影響が出たことがあるか聞いたところ、33%が「影響が出ている」と回答した。フェムケア(デリケートゾーンのケア)をしているかどうかについては、77%が「していない」と答えている。
また、デリケートゾーンの不調は膣内フローラの乱れ(膣内にある乳酸菌の減少)が関係していることについて、膣内に乳酸菌が存在することを知っている女性は11%にとどまっている。
日本人男性と外国人男性に対し、「フェムテック・フェムケア・膣ケア」への認知度について調査したところ、日本人男性の80%、外国人男性の54%がいずれも知らない事が分かった。