仕事で失敗をして自信をなくしてしまった経験がある人は多いでしょう。誰でもミスをする可能性はありますが、何度も同じミスをしたり失敗が続いたりすると仕事に対してマイナスな感情を持ってしまうかもしれません。
今回は、仕事で失敗しがちな人の特徴やミスを防ぐためのコツ、失敗から立ち直る方法などを紹介します。失敗してしまう原因を把握し、防ぐためにできることを探してみましょう。
仕事で失敗ばかりしてしまう人の特徴
まずは、仕事で失敗しがちな人にみられる特徴や性格について紹介します。「仕事で失敗しがちだな…」と思うのであれば、以下の特徴や性格のような傾向がないかチェックしてみてください。
メモを取る習慣がない
メモを取らず、頭の中だけで仕事内容やアドバイスなどを整理する人はミスをしがちです。もちろん、メモをとらなくてもまったく問題ないという人もいますが、メモをしなかったことで失敗した経験が一度でもあるならば、メモを取る習慣をつけた方がいいでしょう。
責任感がない
仕事に対して責任感がなく、なんとなく業務をこなしている人も失敗が多くなりがちです。自分に任された仕事を軽んじていると、ミスが発覚しても責任を感じず、改善につながりません。
重く受け止めすぎないことはある程度大切ですが、同じミスを繰り返しているのに改善させる姿勢を見せないでいると、周囲からの信頼も失ってしまうでしょう。
スピードのみを重視している
仕事では正確性やスピード、レベルの高さなどさまざまなことが求められますが、スピードのみを重視している人は危険です。
早く終わらせることも大事ですが、そればかりに気を取られていると質の低い仕事になってしまうかもしれません。どれだけ早くても正確に仕事が完了していなければ認められないでしょう。
自分の能力を過信している
自分の能力を正確に把握できておらず、「これくらいできるだろう」と思っている人も要注意です。こういった人はプライドが高く、わからないことがあっても質問できないことが多い傾向にあります。そうなると理解が不十分なまま仕事を進めてしまい、結果的に失敗を招いてしまいやすいでしょう。
仕事で失敗したらすべきこと
ミスをしてしまいがちな人の特徴の中に、当てはまるものがあったという人もいるでしょう。ここからは、仕事で失敗してしまった時にすべきことを解説します。これらの工程をしっかり踏むことで、失敗による影響を最小限にしたり今後の成長につなげたりすることができるかもしれません。
すぐに報告する
ミスが発覚したら、すぐに上司や先輩などに報告しましょう。ミスをしたことがバレたくないという気持ちから、自分で対処しようとする人は多いかもしれません。しかし、それがさらなるミスを引き起こす可能性もあります。
ミスしたことよりもミスを報告しなかったことの方が咎められる可能性が高いでしょう。ミスを隠そうとせず、きちんと報告することが大切です。
言い訳せずに謝る
ミスについて報告する時は、「でも」「だって」など言い訳をするのはNG。自分だけの責任ではない場合もありますが、一刻も早くフォローしなければならないという状況の中で上司が知りたいのは、責任の所在ではなくミスが起こった原因や状況です。
そこで言い訳をしてしまうと、上司の怒りを買う原因になりかねません。ミスしたこと以外でも怒られないよう、状況や原因などを伝えた上で、潔く謝ることが大切です。
失敗の原因を考える
ミスをしてしまった後は、上司から再発防止の指導をしてもらう場合が多いですが、自分でもミスしてしまった原因を考えることが大事です。「自分がダメだったせいだ」と具体性に欠ける反省ではなく、何をしたらよかったのか・どこがどう間違っていたのかを考えてみましょう。
改善策を考えて伝える
ミスや失敗の原因を分析できれば、改善策が出てくるはずです。その改善策の方針などが決まったら、上司や先輩に伝えることも大切。同じような失敗をしないためにどう行動していくのか具体的に伝えることで、上司や先輩も安心して業務を任せることができるでしょう。
仕事でのミスを防ぐコツ
仕事でミスをしてしまうのは仕方ないことですが、ミスをしないで済むのならそれにこしたことはありません。行動の見直しや対策を練ることで、ミスを減らせる可能性は十分にあります。
ここからは、仕事でのミスを防ぐコツを紹介するので、ミスしがちな人は参考にしてみてください。
メモやToDoリストを作成
会議や打ち合わせの内容、重要な注意事項などは後から見直して確認できるようにメモを取りましょう。「何をメモしたらよいかわからない」という人は、先輩にコツを聞いたり上司に相談したりしてみてください。
また、ToDoリストのようにやるべきことをリスト化して確認できるようにしておくのもおすすめ。タスクが多くなってくると混乱しがちですが、リスト化しておけば、仕事の漏れをなくすことはもちろん、業務の優先度が明確になり作業効率アップにもつながります。
わからないことは聞く
わからないことを放置したままで仕事を続けてしまうと、大きなミスにつながる可能性があります。わからないことやできないことが出てきた時は、その場で質問や確認する習慣をつけましょう。
わからないことを教えてもらうのは恥ずかしいことではなく、今後の成長につなげるためにも必要なことです。信頼できる上司や話しやすい先輩・同僚など、相談しやすい人間関係を築いておくとよいでしょう。
失敗の原因から改善策を考える
もし過去に同じ失敗をしたことがあれば、そこから原因と改善策を探ってみましょう。これ以上同じ失敗を繰り返さないためにも、過去に起きた失敗を振り返ることが大切です。
原因および改善策について、具体的に考えてみてください。上司や先輩の意見を取り入れてみるのもいいでしょう。
適度に休息を取る
いつもはしないミスをしてしまったり、失敗ばかりで集中できなかったりする時は、休息を取ってみるのもよいでしょう。心身ともに疲れがたまっていると頭が働かず、思わぬ失敗につながるかもしれません。ときには自分の気持ちや体調を優先して、適度に休息を取り入れましょう。
仕事で失敗してしまった時の立ち直り方
仕事で失敗ばかりしてしまうと、精神的に追い込まれて、「どうしてできないんだろう」「自分だけミスばかり」と自信をなくしてしまう人もいるはず。
ここからは仕事で失敗が続いてしまった時に気持ちを切り替える方法を紹介します。失敗から立ち直り、次につなげていきましょう。
信頼できる人に話してみる
尊敬している上司や先輩、あるいは親しい同僚などに正直な気持ちを打ち明けてみましょう。マイナスな気持ちを抱え込んだままだと、改善させようという前向きな気持ちを持ちにくくなります。
話してみることで、実は仕事のできる上司や先輩が過去に同じような失敗をしていたことを知り、勇気づけられることもあるかもしれません。周囲の人に打ち明けて、自分の気持ちを整理してみてください。
得意なことを見つけて勝負する
何度も同じような失敗をしてしまうのであれば、仕事の内容が自身に向いていないものである可能性もあります。苦手なことを克服するのもよいですが、得意なことを伸ばすのも大切なこと。自分自身が得意だと思うこと、褒められることなどを見つけて、その分野で勝負するのもいいでしょう。
趣味などで気分転換する
失敗を引きずってしまい、なかなか前向きな気持ちに切り替えられないのであれば、仕事のことはいったん忘れてリフレッシュするのもおすすめです。自分の好きな趣味や好きなこと、好きな人と過ごして気分転換してみましょう。
失敗を反省することは大切ですが、そればかりに思考が行くと精神的に追い詰められてしまうかもしれません。原因や対処法について考えがまとまったら、いったん自分の好きなことに没頭してみてください。
仕事で失敗してしまう原因や改善策を考えてみよう
仕事でミスが続いているのであれば、自分の行動の特徴や性格がミスをしやすい人に当てはまっていないかどうか確認してみましょう。
また、ミスをしてしまった時はすぐに報告をして、対処法について考えることが大切です。ミスしたことを後悔し続けるのでなく、原因やこれからの改善策を考え、次に活かしていきましょう。