仕事に対する重圧や不安が積もって夜も眠れない、いつどこにいても仕事の不安が頭から離れない、という悩みを抱えている人も多くいるでしょう。仕事の幅が広がったり、責任が重い仕事を任されたりすると仕事への不安が大きくなるのも当然です。
とはいえ、不安な気持ちのまま仕事をするのはつらいはず。そこで本記事では、仕事で不安を感じる原因やその解消法について紹介します。
仕事で不安を感じる原因とは
誰しも働いていると仕事に不安を感じる場面があるもの。このような時は、その不安がどこから来るものなのかを明確にしてみましょう。原因を知ることで不安を取り除くための対処法を考えることができます。
ここではよくある不安の原因を紹介するので、「仕事に不安を感じているけど、原因がいまいちわからない」という人は、ヒントにしてみてください。
自分のスキルや経験不足
自分のスキル以上の仕事を任された時や、未経験の仕事に挑戦する時などは、なかなか自分に自信が持てないでしょう。その結果、「果たして自分に務まるのだろうか」、「失敗して失望させてしまうのではないか」といった恐怖心や緊張から、仕事に対して不安を抱いてしまいます。
労働条件や労働環境
労働条件や労働環境に対して不安を感じることもあります。例えば、残業や休日出勤が多い、休暇が取りにくいなどの状況では、このまま仕事を続けていけるかどうか不安に思うでしょう。
また、給与やキャリアの面でも、昇給・評価にきちんとした基準が決められていないような場合は、どのタイミングで昇給・昇格できるのかわからず不安を感じるはずです。
職場の人間関係
仕事内容に問題がなくても、職場の人とうまくやれていない場合は、コミュニケーションに問題が生じ仕事に支障をきたしてしまうことも考えられます。
業務でわからないところがあっても上司や先輩などに気軽に質問ができないと、「自分の思うように進めてみたものの、これで合っているのか? 」と、不安が付きまとうでしょう。また、自己判断で仕事を進めてしまった結果ミスにつながり、さらなる不安をつのらせるケースも考えられます。
不安を感じやすい仕事のタイプ
何に不安を感じるかは人それぞれ違いますが、一般的に不安を感じやすいと言われる仕事のタイプをいくつか紹介します。
未経験の仕事
初めての業務を行う時は、何をすればよいのか、どのくらいの時間がかかるのかということすらわかっていない状況からのスタートとなります。仕事を始める前に多くのリサーチが必要な上、いざ仕事を始めても果たしてこのやり方でよいのかという不安がついてまわるでしょう。
また、どのようなリスクが存在するのか、問題が起きた際の対処方法もわからない状態なので、慣れるまでは特に不安を感じやすいと言えます。
周囲から期待されている仕事
周囲から期待されればされるほど「相手の期待を裏切らないように頑張らなくてはいけない」というプレッシャーになり、ささいなことでも心配になることがあります。
失敗が許されない仕事
絶対に失敗が許されないような重要な案件では、一つのミスが命取りになりかねないため、常にさまざまなリスクを検討するなど気を張っている必要があります。ささいな業務にまで敏感になりがちなので、仕事に対して常に不安を覚えるようになってしまうでしょう。
不安を感じやすい人の特徴
性格や価値観などによって、感じる不安の度合いや内容は異なりますが、以下に挙げるような性格の人は、必要以上に不安を感じてしまうことがあるので、不安に悩まされないよう注意が必要です。
完璧主義な性格
何事も完璧にこなしたいと思っている完璧主義の人は、一つでもミスをするとその仕事の全てが失敗のように感じてしまうかもしれません。一つのミスも許されないという気持ちで自分を追い込んでしまい、業務の全てを不安に思ってしまうこともあるでしょう。
完璧を目指しすぎるとプレッシャーにのみこまれてしまうので、ミスをしても自分を責めず、ミスは誰にでも起こりうるものだと考えることが大切です。
責任感が強い
責任感が強く真面目な人は、「あの案件は問題なかっただろうか」「あれはうまくいったかな」などと考えることが多く、不安な気持ちでパンクしてしまうことも。また、「自分がきちんとやらなければ」というプレッシャーから、関わった仕事をしっかりこなさなければという心配をしすぎてしまう傾向があります。
繊細で心配性
最悪のシチュエーションばかり考えてしまい、不安でじっとしていられなくなるという人もいるでしょう。このような心配性の人は、一度物事を悲観的に考えるようになると、一つの不安がさらなる不安を呼び、不安な気持ちがエスカレートすることがあるので注意が必要です。
仕事の不安を解消する方法
仕事に不安を感じてしまうのは仕方のないことですが、不安になりすぎると精神衛生上よくありません。最後に、仕事の不安を解消する方法を紹介します。
前向きに考える
「仕事に対して不安な気持ちがあるのは当たり前のこと」と割り切って考えるようにしてみてください。ミスをしてはいけない、他人に迷惑をかけたくないと不安な気持ちがあるかもしれませんが、失敗することは成長できるよいきっかけにもなります。
同じことで何度もミスをするようであれば深刻に考える必要がありますが、初めてのミスは、知らなかったことを学べるチャンスとポジティブに捉え、プレッシャーを感じすぎないようにしましょう。
成功体験を積み重ねる
失敗をしないか不安なのであれば、失敗しないように経験や知識をつけ、自分に自信を持てるようにすることが大切です。自信をつけることで、「きっと大丈夫だ」という気持ちが自然と生まれ、必要以上に仕事の心配をせずに済むでしょう。努力を重ねることで自分を信じられるようにする、というのも不安を解消する一つの方法です。
周りを気にしすぎない
周囲からの期待に応えようと必要以上に自分を追い込んでしまう人は、一度周りの声や視線を気にするのをやめてみましょう。自分の努力だけではどうにもならない仕事もたくさんあります。
仕事で失敗した時は周囲の視線が気になってしまいますが、意外と周りは何とも思っていないことも多いものです。たとえ上手くいかなかったとしても、気にしすぎないようにしてみてください。
熱中できるものを見つける
プライベートで、仕事のことを考える時間がないくらい熱中できることや楽しいことを探してみましょう。仕事の不安をなくす根本的な解決法ではありませんが、仕事の不安は考えれば考えるほど大きくなってしまうため、考えすぎないようにすることも大切です。
一旦仕事のことを忘れて思いきり楽しめる時間があれば、よい気分転換になるはずです。
仕事の不安をうまく乗り越えよう
「仕事に不安を覚えて眠れない」「不安すぎてどうしたらよいのかわからない」、という人も多くいるでしょう。しかし仕事に不安を覚えるのは自然なことです。仕事に不安を感じているのは自分だけではないことを理解した上で、上記で紹介した解消法などを試してみてください。
不安をどうしても拭えない場合は、仕事以外で何か熱中するものを見つけて気分転換をするという方法もあります。仕事に対する不安があることを重く受け止めずに、自分にあった解消法を見つけましょう。