クックパッドは、ウクライナにおける紛争の影響を受けた方々を支援することを目的に、調理環境が十分でない中でも作ることができる料理のレシピ募集プロジェクト「#powerofcooking」を3月7日開始した。寄せられたレシピの一部はウクライナ語に翻訳し、ウクライナ版クックパッドを利用するユーザーに提供する。
同社は日本を含め世界74カ国・地域、32言語で料理レシピサービス「クックパッド」を運営しており、その中には現在紛争下にあるウクライナも含まれる。国連WFPによると、ウクライナにおける紛争により首都キーウ(キエフ)とハルキウ(ハリコフ)の一部では、すでに食料と飲料水の不足が報告されているという。またウクライナ人の同社現地スタッフからも、現在は食料や水の不足、調理設備がない中での食生活を強いられており、その中でも作ることができる料理のレシピが求められているという情報が届いているとのこと。
今回の取り組みでは、食材や調理環境が十分でない中でも作れる料理のレシピを募集する。またウクライナ現地スタッフへのヒアリングから「今、ウクライナで求められているレシピ」や「ウクライナにお住まいの方が料理によく使う食材」も挙げている。
「今、ウクライナで求められているレシピ」は、 限られた食材や電子レンジで作るパン・パイ・クッキーなどのレシピ、ガスがなくても料理できるレシピ、スロークッカー(電気で食材を加熱調理する調理家電)で作る料理のレシピ、時間をかけずに安く作ることができるレシピ。
また「ウクライナにお住まいの方が料理によく使う食材」は、野菜はジャガイモ、ニンジン、タマネギ、ニンニク、ビーツ、キャベツ、穀類はソバ、米、キビ、小麦粉、エンドウ豆、パスタ、肉類は豚肉、牛肉、鶏肉、乳製品は牛乳、ヨーグルト、サワークリーム、鶏卵、お菓子作りには小麦粉(主に小麦)、ソーダ、イーストだという。
レシピの提供は、クックパッドの特設サイト「#powerofcooking」のフォームから受け付ける。特設サイトの運営期間は3月7日から3月13日23時59分まで。