NTTドコモ モバイル研究所は3月7日、スマホ等の利用が人間関係に与える影響について行った調査の結果を発表した。2018年と2021年の調査を比較した結果、スマホ等の利用によって知人・友人との交流が深まったと思う人の割合が全年齢層で増加しており、スマホ等の利用で新しい友達ができたという人が10~20代で増加しているという。
「知人・友人との交流が深まった」とする人の割合は女性のほうが高い傾向
スマホやケータイ、パソコンの利用によって知人・友人との交流が深まったと思うかという質問に対し、4段階中「そう思う」「まあそう思う」とした人の割合を年齢層ごとに表したのが次のグラフ。2018年の調査と2021年の調査を比較すると、全年齢層で交流が深まったと感じている人が大きく増えており、とくに10代では60%超、20台では50%超という高い割合になった。
2021年調査のデータを男女別にみると、各年齢層とも女性のほうがそう感じている人の割合が高い傾向だ。
「新しい友達ができた」と感じる割合は20代以下で増加傾向
スマホやケータイ、パソコンの利用によって新しい友達ができたと思うかの質問に対しては、「そう思う」「まあそう思う」の割合が10代と20代ではそれぞれ9.2ポイント/5.6ポイントと比較的高い増加率を示していたものの、30代以上では3ポイント未満の増加率で、50代では1.2ポイントの減少という結果。
男女別では、10代では女性のほうが「そう思う」「まあそう思う」の割合が9ポイント高く顕著な差が出たが、20代以上では大きな男女差は見られず、男性のほうが割合が高い年齢層も多い。10代、とくに女性はスマホ等を通じて新しい友達を作ることにも積極的だが、他の年代では新しい友達を作るよりもすでにいる友達との仲を深める方向に向かうことが多いようだ。
調査概要
2018年一般向けモバイル動向調査
- 調査方法:Web
- 調査対象:全国・15~79歳男女
- 有効回答数:6,000件
- サンプリング:QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付
- 調査時期:2018年1月
2021年一般向けモバイル動向調査
- 調査方法:Web
- 調査対象:全国・15~79歳男女
- 有効回答数:8,837件
- サンプリング:QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付
- 調査時期:2021年1月