山梨銘醸は3月1日、日本酒「七賢」から一年に一度の限定スパークリング「SHICHIKEN SPARKLING EXPRESSION 2006」(720ml/2万2,000円)を発売した。
七賢のスパークリングサケ(日本酒)といえば、クレジットカードブランドやラグジュアリーホテルとのコラボ、フレンチの巨匠アラン・デュカスとの共同開発商品、大手エアラインのファーストクラスでの提供などでも知られる。同社の北原対馬代表取締役社長は、今後の事業展開に重要なこととして国際化と高付加価値化を掲げている。
「私たちにとってのテロワールは、山梨県北杜市白州町でしか汲み取ることのできない水。南アルプス甲斐駒ヶ岳に降り積もった雪解け水が何十年もかけて地下水として溢れ出たものを享受しています。この雄大な自然の潜在能力をいかに具現化していくのかが我々醸造家としての務めです」(北原社長)
今回発売した「SHICHIKEN SPARKLING EXPRESSION 2006」のラベルは、ジャン=フランソワ・ミレーの「種をまく人」。ミレー作品を所蔵する山梨県立美術館が撮影した超高精細画像をもとにグラフィックデザイナーの葛西薫氏らがパッケージデザインを手がけた。醸造責任者の北原亮庫氏が、生命力や躍動感溢れる同作品を酒造りに落とし込んで表現したという。
2006年に醸造された大吟醸古酒を仕込み水の一部に使用し、2種類の酵母でさまざまな味わいの幅を表現した、大地のエネルギーを感じる一本となっている。ひと口含むと爽やかな果実味やトースティーな穀物感など、微細な泡と共に複層的な味わいが楽しめる。