仕事において、ミスの許されない作業だったり、上司からの期待が大きかったりすると、大きなプレッシャーを感じてしまうという人もいるでしょう。
適度なプレッシャーは必要ですが、あまりにもプレッシャーが大きいと心身ともに疲弊してしまい、仕事のパフォーマンスが下がる原因になることも。本記事では、仕事のプレッシャーを感じやすい人の特徴やプレッシャーを感じることでおこる弊害、プレッシャーの対処法について解説します。
仕事のプレッシャーを感じやすい人の特徴
仕事のプレッシャーを受けやすいかどうかは、その人の性格に関係すると言われています。ここでは、仕事のプレッシャーを感じやすい人の特徴を紹介します。
ネガティブ
ネガティブな人は、物事をマイナスに考えてしまう傾向があるため、「どうせ自分にはできるわけがない」「自分は無力だ」などと仕事に対しても自信を持てなくなってしまいがち。このような気持ちから、仕事のプレッシャーを感じやすくなってしまいます。
プライドが高い
プライドが高い人は、負けず嫌いだったり、周りに自分の弱さを見せられなかったりする傾向があります。自分で仕事のハードルを上げ、それを達成しなければいけないと自分に追い討ちをかけてしまいやすいと言えるでしょう。
周囲の目を気にしすぎる
仕事をする上で、ある程度周りの目を気にすることは必要ですが、気にしすぎはよくありません。上司からどう評価されるか、同僚や部下からどう思われるか、といったことを必要以上に考えながら仕事をすると、常に気を張っていなければならず疲れてしまいます。
一人で抱えてしまう
プレッシャーやストレスも、誰かに相談することで少し楽になるもの。しかし、周囲に相談できる人がいなかったり、人に相談することに抵抗があったりする人もいるでしょう。外に吐き出せずにいると、プレッシャーがどんどん大きくなってしまうこともあります。また、頼みを断れないタイプの人も、プレッシャーを感じやすい傾向にあるでしょう。
完璧主義
完璧主義な人は、プライドが高い人と同様に、「自分はこうあるべきだ」「全てできて当然だ」と考えてしまいがち。理想の自分の姿を追い求めるあまり、理想と現実に差があるとストレスを感じ、仕事のプレッシャーを感じやすくなると言われています。
プレッシャーを感じやすい仕事内容
性格は関係なしに、仕事の内容がプレッシャーを感じやすいものであるというケースもあるでしょう。プレッシャーを感じやすい仕事内容にはいくつかのパターンがあると言われています。ここからはプレッシャーを感じやすい仕事内容について紹介します。
新しい業務
仕事に限らず未経験のことに初めて挑戦する際には、ストレスやプレッシャーを感じるもの。それが仕事となれば特に周囲からの評価が気になったり、失敗は許されないという責任感が強くなったりするため、その分プレッシャーも大きくなるでしょう。
周囲からの期待が大きい
上司から「〇〇さんなら絶対成し遂げられるはずだ」と期待されたり、大きなプロジェクトを担当することになったりした場合には、嬉しい反面「どうしても失敗できない」、「周囲をがっかりさせるわけにはいかない」とついつい自分にプレッシャーをかけてしまいます。
ミスが許されない
絶対にミスしてはいけないような大きな案件などを取り扱う場合は、プレッシャーも感じやすくなるものです。責任感や緊張感が余計に重圧になってしまうことも少なくありません。
仕事のプレッシャーがもたらす弊害
仕事をする上で適度なプレッシャーを持つことは大切ですが、仕事のプレッシャーが一定レベルを超えてしまうと、さまざまな弊害をもたらす可能性があります。ここでは仕事のプレッシャーがもたらす弊害について紹介していきます。
心身が疲弊する
仕事へのプレッシャーが大きすぎると、仕事中以外の時間にも仕事のことを考えるようになってしまい、眠れない日が出てくることもありえます。そうなると十分な睡眠が取れず、心も体も疲れ切ってしまうでしょう。
仕事のパフォーマンスが低下
仕事のプレッシャーや緊張感によって、普段はしないようなミスをしてしまうこともあります。また、1つのことに気を取られると他の業務が疎かになり、仕事全体のパフォーマンスが低下してしまう可能性も考えられるでしょう。
イライラする
心に余裕がない時は、どうしてもイライラしやすくなるものです。イライラをうまく消化できず、常にイライラしているような状態が続くと、精神衛生上よくありません。
人間関係がうまくいかない
余裕のなさから周りの人に当たってしまったりすると、周りからの信頼を失ってしまいます。職場の人間関係にも亀裂が入ってしまうことがあるので注意が必要です。
仕事のプレッシャーへの対処法
仕事のプレッシャーがつらくて辞めたいと思ってしまうこともあるでしょう。仕事のプレッシャーを受けやすいかどうかは人によりますが、プレッシャーを感じやすいタイプだという自覚がある人は、プレッシャーを感じた時の対処法を知っておくことが大切です。無理をしすぎて心身ともに疲弊してしまわないよう、うまく対処できる方法を見つけておきましょう。
不安要素を書き出す
プレッシャーは、不安に思っていること、自信がないと思っている部分からくる場合が多いので、まずは抱えている不安を書き出してみましょう。不安要素を可視化することで、自分は何に不安を感じやすいのか理解でき、不安を解消する方法を見つけたり気持ちの整理がしやすくなったりします。
周囲にサポートを求める
自分一人でプレッシャーを抱え込んでしまう人は、限界を迎える前に周囲にサポートを求めるようにしましょう。上司や同僚に相談できない時は、友達や家族、恋人に話を聞いてもらうだけでも構いません。それだけで気持ちが楽になることがあります。
自分を追い込まない
失敗しても必要以上に自分を責めず、「同じ間違いをしないようにすればよい」「次回頑張ればよい」というような前向きな気持ちを持つよう意識してみてください。失敗してもそこから学べばよいという気持ちで、自分を追い込まず気持ちに余裕を持って仕事をしましょう。
しっかりと休む
睡眠やリフレッシュの時間をとり、プレッシャーから自分を解放してあげる時間を作ることも大切です。仕事のことを考えない時間を設けることで、プレッシャーやストレスを抑えやすくなるでしょう。
規則正しい生活を送る
過度なプレッシャーから不規則な生活を送ってしまうこともあるかもしれません。また、仕事を優先するあまり食事を抜いてしまう人もいるでしょう。不規則な生活を送ったり、十分なエネルギーが取れずにいると、疲れやすくなったり頭がまわらなくなってしまい、よりマイナスな思考に陥りがち。規則正しい生活とバランスの取れた食事を心がけてみてください。
仕事のプレッシャーをうまく対処していこう
仕事にプレッシャーはつきものですが、過度にプレッシャーを感じる状態が続くと心身ともに疲れ切ってしまいます。このような状態を避けるためにも、プレッシャーを感じた時は一人でため込んだり、耐えようと無理をしたりしないよう注意しましょう。
また、仕事のプレッシャーを感じている状態では、仕事のパフォーマンスが下がってしまう可能性も。悪循環に陥らないためにも、プレッシャーの原因を究明して改善を目指しましょう。