睡眠の長さと質は、健康管理に重要な意味を持つといわれています。いつも手もとにあるiPhoneで就寝時刻と起床時刻を記録しておけば、質はともかく睡眠時間は把握できます。その処理が自動的に行われるとしたら、便利ですよね。
iPhoneに付属の「ヘルスケア」には、睡眠管理機能が用意されています。あらかじめ就寝/起床の予定時刻を登録しておくと、その時刻が累積的に記録されていきます。たとえば、就寝予定時刻が00:10、起床予定時刻が05:30であれば、5時間20分という睡眠時間がヘルスケアアプリに日々記録されます。
就寝/起床時刻は日々異なるので意味がないのでは? という疑問が湧きますが、意外に正確です。この機能は"iPhoneがスリープ状態でないときは起きている"という前提のため、たとえば午前1時半にiPhoneに触れると、登録した就寝時刻が00:10であっても01:30として記録されます。
一方、触れずにいると予定どおり就寝/起床したと判断されるため、登録した起床時刻が05:30のところ06:00に目覚めたとしても、起床時刻は05:30と記録されます。
このヘルスケアアプリの睡眠管理機能は、睡眠開始時刻が近づいたことを通知するほか、時計アプリとの連動でアラームを鳴らすことが可能です(鳴らさない設定も可)。時計アプリのアラーム設定とは管理が分けられ、睡眠管理専用のアラームとして機能します。
なお、Apple Watchを利用していれば、内蔵された加速度センサーが細かな体の動きを検知し、Appleが独自開発した機械学習モデルにより睡眠の状態を判別します。睡眠の質も含めて自動的に記録されるため、より正確に睡眠管理したければApple Watchとともに利用するといいでしょう。